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30歳で海外起業した日本人美容師。接客は「あえて強めの態度」という異国事情

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 ファッション最先端の地、ロンドン。伝説の美容師ヴィダル・サスーンが生まれた土地でもあり、美容師の聖地とも言われているのはご存じだろうか。この聖地に、英語も話せず乗り込み30歳で美容室をオープンした日本人女性がいる。

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写真右がHikari Salonのオーナー、レイ里永子さん。コンテストの舞台裏での様子

 ハイスペックな富裕層が集まる街イズリントンで「Hikari Salon」を経営し、子育てと両立しながら自らも現役美容師として働くレイ里永子さんだ。「Hikari Salon」には、ハリウッドスターや有名ミュージシャンも訪れる。コネもなく知人もいない見知らぬ土地で、彼女はどのように自らの道を切り開いたのか。また、海外で生き残る秘訣についてオンラインにて話を聞いた。

コロナでピンチの中、改装工事を行う

「Hikari Salon」は、2009年にオープンし、今年で12周年を迎える。順調に成長してきたが、新型コロナウイルスの影響で、例に漏れず大打撃を受けた。イギリスでのロックダウンにより、美容室は営業休止を余儀なくされたのだ

「大変でした。ロックダウンも2~3カ月で終わるだろうと思っていたら、結局7か月かかりました。キツかったですね」

 里永子さんは「営業ができないこの時期に何ができるだろう?」と考え、「改装工事だ!」とひらめき、思い切ってお店をリニューアルさせた。スタッフが戻ってきたときに、気持ちよく働いてもらえるよう、またがんばってもらえるような思いを込め、攻めの姿勢を貫いた。

大きいお金を使うのは躊躇しません

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「Hikari Salon」光の赤いロゴが目を引く

「大きいお金を使うのは、経験になると思えば躊躇しません。逆に100円もしないドーナッツや小さいお金にはすごくシビアです(笑)

 オンライン取材中、里永子さんは「働きやすくなったんですよ」とリニューアルした店内をうれしそうに画面越しで見せてくれた。白と黒を基調にしたシックな店内は、大きな窓から光が差し込む1階と、隠れ家の雰囲気で落ち着ける地下とに分かれている。

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