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反ワクチン“陰謀論”に走る人の心理とは?女装のオカルト研究家に聞く

 新型コロナウイルスやワクチンについて、ネット上で根拠の無いような誤情報が拡散されたことで、分断が起きて社会問題化している。どのようにしてそんな扇動的な「デマ」を信じる人になってしまうのか。

雨宮純

オカルト研究家、ネットウォッチャーの雨宮純さん

 2021年10月に『あなたを陰謀論者にする言葉』(フォレスト2545新書)を上梓した雨宮純さん(@caffelover)は、都内在住のエンジニアであり、オカルト研究家、ネットウォッチャーで、“週末女装男子”と様々な顔を持つ気鋭のライターだ。

 前掲書を出版した経緯や自身のキャリアについて語ったインタビュー前編に続いて、後編では社会問題となっている巷の陰謀論蔓延について語ってもらった。

陰謀論とデマは何が違うのか

――いまネット上では家族がおかしくなってしまったという声が溢れています。オカルトや都市伝説を楽しむことと、陰謀論にハマってしまうことには明確な違いがあるように思いますがいかがでしょうか。

雨宮純(以下、雨宮):例えばUMA(未確認生物)やUFOの話は、存在したら面白いな、というロマンですよね。未知の何かがどこかにあって、そこから本当に学問や研究が発展していく大事な要素であると思います。

 かたや陰謀論には生々しい悪意があります。どこかに悪い奴がいて、戦わなきゃいけないみたいな。何かを悪者にしたい、こいつらは悪いに違いないという決めつけは政治カラーや人種などにも及んで、下手したらユダヤ人が悪い在日が悪いとか言い出して、酷い差別にもなりかねませんよね。

陰謀論に潜む生々しい悪意とは?

雨宮純

――歪んだ正義感があって、何かとこじつけて語り出すような様子はありますよね。

雨宮:彼らは「自分はこれを知っているから偉い」と思っています。ただ誰が作っているか分からない変な動画や書き込みを見ただけなのに、なぜそんなに偉そうなんだって思うんですよ。

 どこかに子どもがさらわれていて、トランプがそれを救ってとか。どこかのピザ屋に地下があって何か企んでいるとか。どう考えてもただの営業妨害なんですけど……。

 巨大生物や宇宙人がいたら面白いなんて話ではなくて、何々党の奴が宇宙人と取引して実は人間の皮をかぶっている爬虫類だとか、それを隠していたから殺されたんだとか、妄想にしても全てに悪意を感じてしまいます。

あなたを陰謀論者にする言葉

あなたを陰謀論者にする言葉

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