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不登校YouTuberゆたぼんのパパが衆院選に出馬「選挙は冒険や!」に透ける背景

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 自称・少年革命家YouTuberゆたぼんのお父様である中村幸也氏が5月17日、自身のブログで次期衆院選に出馬することを表明して話題になっている。「人生は冒険や!」のキャッチフレーズで、小・中学校とも不登校の意思を示すなどしてネットを騒がせるゆたぼん君。彼の言動に関しては過剰反応せずに動画も再生せずに見守るのがネット民のたしなみだと思う。

ゆたぼん

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 そんな頑張って強く生き抜いて欲しいキッズよりも、これから国政を目指して途方もない人生の冒険をするお父様に注目だ。

ゆたぼんのパパが選挙に出馬

 なにせ元暴走族で、心理カウンセラーを自称するゆたぼんのパパなのだ(他意はない)。元・NHKから国民を守る党で、現・古い政党から国民を守る党党首の立花孝志氏がこんな素敵なキャラを放っておくわけがなかった。立花氏に応じる形で、「ゆたぼん党」などの政治団体立ち上げまで計画しているそうだ。

 中村氏は息子を守るように“ゆたぼんアンチ”とツイッター上で論戦を繰り広げるのが定番になりつつあるが、今やご自身がネット上で批判され続けてしまい、今回の出馬のニュースに対しても「子どもを踏み台にしている」のような意見が多かった

 公人となればもっと激しく叩かれてしまうのだろうが、本人がいばらの道を進む気になっているのだから仕方がない。

それなりの賑やかしはあっていい

 さて、ご存知の通り最近の選挙はすごくカオスである。記憶に新しいのは今年(2021年)3月の千葉県知事選だろう。小池百合子東京都知事に求婚する猛者や、「コロナは風邪。ワクチンは毒」と、アレな主張をするアレな人らに不要不急のエンカウントをして異様な盛り上がり(?)を見せた。

 このところ政見放送のたびネットが沸き、一方で「選挙で遊ぶな」との批判もよく上がっている。そうした面白人間大集合や、前述の立花氏が繰り出す様々な戦術なども含め、そういう場にできてしまう仕組みが問題なのではと思うが、そのあたりの議論は選挙ウォッチャーの皆さんにお任せしよう。

 いちネットウォッチャーの筆者としては、投票率の低下が叫ばれている中、それなりの賑やかしはあってもいいのではと思うのだ。

 いや、決してゆたぼんパパがイロモノや賑やかしと言いたい訳ではない。と、否定するだけの熱い思いが筆者になくて本当に申し訳ない。ただ大上段に振りかざす選挙戦の知見もないので、挑戦する姿勢だけは温かく見守りたいと思う次第だ

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