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「生き抜く力」を得られるサバイバルマンガ5選。天災、漂流、ホームレス生活

コラム

3:アニメ化も話題!科学サバイバル漫画

『Dr.STONE』
作者名:稲垣理一郎/Boichi
出版社:集英社

Dr.STONE

『Dr.STONE』

 ある日、突然人類が石化し、およそ3700年が経過。何もかも崩壊した世界で、人類石化の謎を解き、新たに近代文明を築き上げようとする高校生たちを描いた物語。アニメ化でも話題になりました。

「生きる」という基本的なことがある程度できるようになったら、人間は人知の進歩を目指すもの。食べ物が安定して確保できるようになったあとは、土器で蒸留を行ったり、炭酸カルシウムを使って石鹸をつくったりなど、原始的な生活から徐々に文明に近づいていく少年たち。基礎的で実用的な科学知識が面白く、勉強になります

 しかし、仲間内でも石化した人間たちを復活させることに反対する者も現れるなど、文明復活の道のりは簡単ではありません。崩壊した世界で生き(サバイブし)、かつ、人類も進歩させる…その2つを両立しながら進んでいくストーリーと、思想が対立する者同士でのアツいバトル展開には、一度引き込まれたら抜け出せなくなります。

4:死者2万人超!首都直下地震で生き残れるか

『彼女を守る51の方法』
作者名:古屋兎丸
出版社:新潮社

彼女を守る51の方法

『彼女を守る51の方法』

 震度7、マグニチュード8の東京直下型地震が発生。その時、お台場にいた21歳の男女2人が、崩壊した東京で生き延びるために共に行動する物語

 道路は液状化し、建物は倒壊。怪我をしたり、家族と離ればなれになったりした人たちのうめきや泣き声が、あちこちから聞こえてくるなど、悲惨としか言いようのない景色が東京中に広がります。家族の安否も分からない、どこに行けば食べ物が得られるかも分からない……。正気やモラルを保つのさえ大変な状況で、主人公たちも精神的にギリギリな状態で、自分たちの安全を確保できる場所を探して崩壊した東京をさまよいます。

 現実にも高い確率で起こり得るとされる東京直下型地震。2013年に国が公表した情報によると、首都直下地震が起こると、最悪の場合、死者は約2万3000人に上ると想定されています。自分がその時どこに、誰といるか? どういう行動をとるべきか? 考えるきっかけになるマンガです。

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