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ワタミに渡辺美樹氏が12年ぶり社長復帰、主力事業の失速で今後を読み解く

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渡辺氏の社長復帰をどう読み解くか…

 引き続き、2014年3月期以降のセグメント別営業利益を確認しました。国内外食の赤字額が大きく、2014年・2015年・2016年・2021年3月期においては、宅食事業など他の事業セグメントが出した利益を食いつぶす規模になっています。

ワタミ

図:ワタミのセグメント別営業利益(決算短信より筆者作成)

 また、先述した通り、海外外食・環境・農業などの新事業セグメントの利益額の規模が小さいか、赤字になっている状況ですので、新事業の立ち上がりも軌道に乗っていない状況です。

 これらの業績推移を踏まえると、渡辺美樹氏の社長復帰は「不在の間の損失を何とか立て直すため」のとっておきの対策であることがうかがえます。

 かつての主力事業である国内外食事業が大きく力を失い、次の柱になることを予定していた介護事業を事業売却で失っているというこの状態から、どのように立て直していくかに注目が集まります

過労自殺、ホワイト企業大賞…過去の出来事

ワタミ

 ワタミといえば、2008年に発覚した従業員の過労自殺の件が企業イメージに大きな影響を与えていますが、現状はどのようになっているのでしょうか。本稿では「ホワイト企業大賞受賞」と、2021年3月のワタミの宅食における是正勧告について触れます。

 2020年1月にワタミの外食業態のひとつである「三代目鳥メロ」が、第6回「ホワイト企業大賞」の特別賞を受賞したことが、ワタミの公式発表でも公表されました

 ホワイト企業大賞については、本サイト「bizSPA!フレッシュ」が取材した【ワタミ受賞「ホワイト企業大賞」主催者を直撃>】記事の通り、「エントリー企業が参加費用の10万円(2回目以降は5万円)と、その企業で働く社員へのアンケート調査を提出」する形式のコンテストです。

 アンケート調査をもとにして、企画委員会がホワイト指数を数値化して、企業訪問や聞き取りをしたうえで審査するというものです。

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