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早期リタイヤ「FIRE」を目指す人が急増。できる人とできない人の差

コラム

倹約家になるための3つのポイント

会計 節約

 起業家、投資家、倹約家。この3種の「○○家」が、FIREに近いとされています。しかし、実際に再現しやすいのは倹約家ですから、今回は倹約家について解説します。倹約家は文字通り、お金を使わない生活を続けられる人です。お金を使わないから貯まっていく。運用益も使わないから更にお金が貯まるという循環です。

 倹約の方法は、お金の使い方をニーズとウォンツに分けるところから始まります。生活に必要な支出はニーズより、不要不急の支出であるウォンツから倹約を開始するとよいでしょう。①購入単価を下げる、②購入頻度を減らす、③買わないで済ませる、となります。例えば、携帯電話を大手キャリアから格安SIMに変更するのは購入単価を下げることになります。

 仕事で外食や多かった人は、自炊をすることで、外食の頻度を減らせます。コロナで旅行にいけなくなり、旅行頻度がゼロになっている人もいるでしょう。スポーツジムに通わずに、自宅でトレーニングしたり、外を走ったりすることで、会費をなくすという方法があります。

 日本における貯蓄と投資の神様のような存在の、故本多静六は著書の中で「月給の4分の1貯蓄」を紹介しています。4分の1貯蓄に加えて、投資を行えば、FIREにたどり着く人も一定数いるでしょう。FIREを目指したい人は、支出の見直しからはじめていかがですか?

<TEXT/ファイナンシャルプランナー 高橋成壽>

1978年生まれ、小学4年時に株式投資に興味をもち、大学在学中に株式投資を始める。慶應義塾大学を卒業後、金融系のキャリアを経てファイナンシャルプランナー事務所を設立。シングルマザーから上場企業の創業者まで幅広い顧客層が特徴。有料のFP相談の他、無料の専門家マッチングサービスとして「ライフプランの窓口」「住もうよ!マイホーム」「保険チョイス」他を運営。東海大学非常勤講師。連載:SankeiBiz、会社四季報オンライン、Yahoo!個人。著書『ダンナの遺産を子どもに相続させないで』(廣済堂出版)
Twitter:@fpooji

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