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創業3年で急成長のベンチャー社長が実践する、3つの時短仕事術

ビジネス

 最新テクノロジーを活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)が各企業で浸透しつつある。総務や経理、人事などのバックオフィスの作業の自動化のほか、営業部門でも行われている。実際、DXを徹底して実施し、営業業務の効率化・スピード化を実現している企業がある。創業3年目のベンチャー企業、株式会社M&A総合研究所だ。

DX

画像はイメージです

 2018年にM&A総合研究所を創業したのが代表取締役の佐上峻作氏。業務の効率化、スピード感に徹底的にこだわり続け、現在では約50名の従業員を率いるまでに事業を拡大。今回、佐上氏にDXの成果と共にDXを活用した時短仕事術をどのようにしたのか聞いた。

徹底したDX化で成約件数が2倍に

 成長の要因となったのは、属人的で非効率なM&A業界において、独自のAIやDXを活用し、通常成約まで10~12か月かかるM&Aを平均7か月、最短3か月にまで短縮することに成功したこと

 さらに顧客負担を最小化できる完全成功報酬型のサービスを実現したことに加えて、営業効率を最大化させた業務環境を用意することで、短期間で優秀な人材確保を実現したことにある。

 同社の“営業マン”であるM&A成約に携わるアドバイザーの作業時間も、独自に開発したDXシステムで15%以上削減。そして営業先リストの作成時間を3時間から15分に、日報作成業務を15分から3分に、経費集計は0分で完結するなどし、6か月以内の短期成約したディール数は2倍となった。

 この驚異の数字の背景には、DXと共に、アドバイザーたちの優れた仕事ぶりも関係しているはずだ。

業務の目的達成だけでなく「方法」を考え抜く

M&A総合研究所 代表取締役 佐上峻作氏

M&A総合研究所 代表取締役 佐上峻作氏

 優れた動きをする優秀な営業マンとして活躍するようになるためには、どんなテクニックが必要か。佐上氏は次のように話す。

「そもそもM&Aの業務を理解しこなせるようになるには、それなりの時間を必要とします。それ以外の業務効率化などに関しては、『テクニックを身につける』というよりは、考え方による部分が大きいです。つまり、訓練をして何かを身につけるというよりは、常にアンテナを張り、業務効率化やタスク管理を考えて仕事をするということが重要です

 例えば、普段の業務を行うときに『本当にこの方法がベストなのか』『他に自動化や効率化を行う方法はないか』『より無駄を無くすにはどのようにすれば良いか』ということを考え続ける必要があります。柔軟に考え方を変える必要があるのです。

 また、弊社には他のM&A仲介会社やメガバンク、大手営業会社の中でもトップクラスの成績を残した優秀な人材が集まっており、各々が時短のノウハウを共有し、切磋琢磨する雰囲気があります」

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