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「東証プライム再編」で狙いたい株。ワークマン、メルカリほか11銘柄

コラム

プライム落ち回避で「上昇するかも」銘柄

東証

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 一方、藤本氏が注目するのは、現状ではプライム落ち濃厚でも残留を目指しそうな企業だ。

「流通時価総額がわずかに100億円に満たない企業ならば、増配発表で株価を引き上げたり、M&Aで企業価値を高めたりして基準をクリアすることも可能。こうしたプライム対策を発表して残留期待が高まれば、急騰必至です

● ビジネスエンジニアリング(東1・4828)
流通時価総額:65億~75億円/時価総額:192億円/株価:3200円(100株)/流通株比率:30~40%/PER:13.6倍/PBR:2.97倍/配当利回り:2.2%

自社開発の生産・販売・原価・経営管理システムや独SAP製品、米オラクル製品をベースにしたソリューション事業が主軸。コロナ下も増収増益継続

● テクノスジャパン(東1・3666)
流通時価総額:67億~74億円/時価総額:123億円/株価:602円(100株)/流通株比率:50~60%/PER:16.7倍/PBR:2.4倍/配当利回り:2.16%

経営資源となるデータを一元管理して経営の効率化を図るITコンサルが主力。顧客管理システムが第2の柱。DX関連銘柄の一つだが、業績は足踏み状態

● 日本ドライケミカル(東1・1909)
流通時価総額:53億~59億円/時価総額:132億円/株価:1834円(100株)/流通株比率:40~50%/PER:7.3倍/PBR:0.79倍/配当利回り:1.64%

消防自動車や消火器、高感度煙検知システムなどを製造する防災設備メーカー大手。資本提携戦略でセキュリティ大手のALSOKが筆頭株主に。今期は減益予想

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 一発逆転を狙うなら、藤本氏がピックアップしたこれらの銘柄を仕込むのも手。9月には各社がプライム残留を目指すか否かが見えてくるので、短期決戦で臨むべし!

<取材・文/高城泰(ミドルマン) 池垣完(本誌) 図版/ミューズグラフィック>※株価などのデータは7月19日時点

【はっしゃん】
個人投資家。50代エンジニア投資家。投資系サイトを複数監修。著書『成長株集中投資で3億円』が現在発売中。ツイッターは@trader_hashang

【藤本 誠】
財産ネット企業調査部長。日興証券(現SMBC日興証券)、SBI証券などを経て現職。Yahoo!株価予想で39連勝の記録を打ち立て、「株の福の神」の異名を持つ

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