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後輩をほめたLINEがセクハラに?ほめ方をまちがえた26歳男の後悔

コラム

セクハラなの?LINEの発言が問題に

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 しばらくそんな状態が続き、Kさんを心配していた春日さん。あるとき同じ部署で1つ先輩の女性社員Mさんに「話がある」と呼び出されました。たまにMさんに仕事について注意をされる春日さんは、恐るおそる呼び出された会議室に向かったのです。

行ってみるとKさんもいて、2人ともすごく怖い顔をしていました。そして、Mさんからこれまで僕がKさんに送っていたLINEはセクハラだと注意されたんです。まさかセクハラだなんて言われるとは思っていなくて驚きましたし、すぐに反論しました」

 そんなつもりはないと伝えた春日さんでしたが、Kさんが号泣し始めるのを見た瞬間、自分の発言がKさんをこれほどまで悩ませていたのだと理解し、セクハラであることを自覚しました。そして、申し訳ないことをしたとひたすらKさんに謝り続けたそう。

やる気が空回りしていたと反省

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 幸いにもMさんが普段の勤務態度や言動から春日さんが、わざとセクハラするはずがないと判断してフォローしてくれたことで、Kさんは納得。上司に報告されることもなく、Mさんから今後気をつけるよう注意されて一件落着となりました。

「Mさんから『相手がセクハラだと思ったらセクハラになる』と言われ、本当に気をつけなければいけないのだと再認識しました。確かに好きでもない男に、可愛いとか服が似合うとか言われたら嫌ですよね…あのときはやる気が空回りしてそれに気づけなかったんです」

 これ以降、Kさんとの連絡は必要最低限の内容のみとなり、適度な距離を保ちながら一緒に働くことができているそう。そしてKさんはどんどん職場で友人を作っていき、楽しそうにしているようで、春日さんは自分のLINEで嫌な思いをさせてしまったことにも反省しているとのことでした。

 セクハラやパワハラに敏感な世の中だからこそ、距離感を適切に保つ意識が人間関係を円滑にするために重要なことなのですね。

<TEXT/つる>

食べること、お酒、音楽、辛いものが大好き。30代になっても派手髪から抜け出せません。外に出るのはお酒が待っている時だけという姿勢を崩さず、今日も適当に生きています

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