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早大卒・アンゴラ村長が語る、学生お笑いの現在地「内輪ネタに走らないのが強み」

暮らし

人生をかけてお笑いに臨んでいる人を見て…

アンゴラ村長

――今の相方のスーパー3助さんも、コンビ前から芸風は“あらびき”な側ですよね。

アンゴラ:私が惹かれた時は結構わかりやすいことをやっていたんですけどね。以前の「アンドレ」ってコンビで、ゴミ収集のときに胸をゴリラのように叩くというネタで……。

――それはわかりやすいんですかね。

アンゴラ:と、思ってました(笑)。そんな感じの内容で、大学1年生のときにワタナベエンターテインメントが主催している大学生のお笑い大会「笑樂祭」に出たら、最終決戦まで残ったんです。そしたら事務所の人から「養成所に入りませんか?」とお誘いを受けまして。単純に面白そうだなと、週1日の習い事に行くみたいな軽い気持ちで入ったんです。

――まだプロ志向ではなかったんですね。

アンゴラ:その時は全然でした。でも養成所に入ってみたら、「車売ってきた」「会社辞めてきた」とか、人生をかけて臨んでいる人がたくさんいて。「面白そうだから入りました」と思っている自分が恥ずかしくなってきたんですよね。毎週のように面白さでクラス分けもされるし、通い続けていくごとに、どんどんプロになりたいという意識が高くなっていった感じです。

――その後、目立った結果はついてきましたか?

アンゴラ:ナイナイさんが出ている『おもしろ荘』(日本テレビ系)の2次審査には進むことができました。そのときも、ネタの方向性はさほど変わらずで「相方を解禁する」「相方の出汁を取って味噌汁にする」とかなんですけど、結構評価してくれたので「私はこれでいいんだ」と自信がついて。

なぜ早稲田大学の「LUDO」は“強い”のか

アンゴラ村長

――さきほど、早稲田大学のお笑いサークル「お笑い工房LUDO」の話が出ていましたが、ハナコの岡部大さんとか、ひょっこりはんとか、それこそGパンパンダ(ABCお笑いグランプリ2021年決勝進出)とか、次々と人材が輩出されていますよね。ほかの大学にもある中で、なぜ「LUDO」が多いんですかね。

アンゴラ:あー、それは同じサークルだったXXCLUB(チョメチョメクラブ)の大島(育宙)さんとも話したんですけど、「LUDO」って、とにかく人数が多いことがメリットなんじゃないかと思うんですよね。とくに演者だけじゃなくてスタッフもたくさんいるのが重要で、私の時は100人中40人が裏方でした。

 その人たちにちゃんとネタ見せをして、“観客目線”の感想をもらって、どんどんブラッシュアップしていって結果、共感性の高いネタが出来上がる。だからテレビでも活躍しやすいのかなと分析してます。芸人ばかりだと内輪ネタに走っちゃいますし。

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