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「反応が薄い」と言われないために…成功する人のすごいリアクション

学び

 面接や商談で、初対面の人と話をする機会は多々あります。しかし、話をどのように盛り上げれば良いのか、いまいちわからない。コロナ禍で増えたオンラインミーティングに慣れないせいにもできたけれど、そろそろそんな言い訳も苦しくなってきた。

WEB商談のメリット

※イメージです(以下同じ)

 こんな悩みを抱えている人はいませんか? 面と向かって顔を合わせる機会が限られるからこそ、次に繋がるリアクションを習得したいところ。CMプランナー、作家、講師として長年活躍する中谷彰宏さんは、踏み込みすぎて批判されることを恐れず、しっかりと的確なリアクションすることが成功の秘訣だと言います。

 成功する秘訣をまとめた新刊『成功する人のすごいリアクション』(河出書房新社)より一部を抜粋し、お届けします。

「どこまで踏み込んでいいのか」

「あなたはリアクションがなくて冷たい」と言われる人がいます。リアクションが薄いのは、本人は「どこまで踏み込んでいいのか、わからない」からです。「今ここで踏み込んだら、相手のプライバシーに入るんじゃないか」と考えてしまうのです。

「相手にイヤな思いをさせるんじゃないか」「相手を守ろうと思って黙っていた」というのがその人の大義名分です。そう言うと、「それは言い訳だろう」と言い返されて、ますますどこまで踏み込んでいいかわからなくなります。

 前に踏み込んだリアクションをしたことがあって、「おまえ、それは踏み込みすぎだろう」と怒られたことがあるのです。「踏み込んじゃいけないとか、踏み込めとか、どっちなんだ」と迷います。結果として、踏み込まないで終わってしまうことが多いのです

 どこまで踏み込んでいいかは、手前からはわかりません。踏み込んでいいところの距離感は、踏み込みすぎたところで初めて「これは踏み込みすぎなんだな」とわかります。手前から探っていっても、永遠に踏み込み足りない状況が続きます。

恐れる人は自分を守っている

成功

『成功する人のすごいリアクション』(河出書房新社)

 子どもの時に踏み込みすぎて?られたため、それ以来、二度と踏み込むのはやめようと決心してしまったのです。これは相手のための優しさではなく、自分を守ろうとして踏み込むことをやめてしまっているのです。

 特にネットのメールやSNSのやりとりで踏み込んで、拒絶されたり、炎上する体験が情報化社会では起こりがちです。対面のコミュニケーションは、目の前の人がムッとした時に、すぐ次のフォローができます。リアクションを出さない人は、ネット上でしくじったことを、対面でフォローするというトライをしていないのです

 恋人ができない人の共通点は、相手に対してリアクションをとらないことです。自分は楽しくても、相手は「リアクションのない人は楽しんでいない」「むしろ自分は嫌われている」と解釈してしまいます。

 そこでチャンスをなくしてしまうのです。まず、踏み込みすぎて、次のフォローを覚えていけばいいのです。踏み込みすぎて失敗するところから、すべてのリアクションは始まります。成功から始まるのではありません。リアクションは、失敗したところから次の引き出しが増えていくのです。

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成功する人のすごいリアクション

成功する人のすごいリアクション

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