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サウナで「ととのう」とはどんな状態?専門家らに聞くサウナの基礎知識

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健康な人でも、誤った入り方には気をつけよう

田場隆介医師

田場隆介医師

 あわせて、厚生労働省認定指定運動療法施設「まんかいFiT」の田場隆介医師は「サウナ後、6時間以内の運動は避けてください」と話す。

「サウナに入るときの姿勢も、室内で立ったまま過ごしたり、横になることは避けてください。立ったままでは血圧が下がり失神を起こしたり、横になるとそのまま眠ってしまう事例も報告されているんです」

 なにより、アルコールを摂取してのサウナ浴の危険性はよく知られているが、今回話を聞いた2人の専門家も異口同音なので、絶対に避けていただきたい。

サウナは正しく入れば健康にいい

 高血圧の人にとってサウナは危険だということだったが、前出の若林氏は「低血圧の人は、サウナと水風呂の交代浴で、血圧が正常に戻ってくることもあります」と話す。

 確かに筆者自身、かつては血圧が低く毎朝、ツラい思いをしており、低血圧症と診断されたが、サウナに通うようになってからは、完全に朝方になった。

 また、若林氏は「冷暖房で、現代人の体は自然の温度変化にさらされる機会が減っています。そうなると、季節の変わり目に風邪をひいたり、夏バテや、熱中症になりやすいなど、温度変化に弱い体になってしまいます。サウナと水風呂の交代浴で、体が持つ本来の体温調節の機能を再び呼び覚すことができます」と語ってくれた。

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