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「港区家賃3万7千円男」で話題のピン芸人に密着。動画撮影でまさかの表情

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笑いの王道スタイルを意識

 2021年までに登録者数1万人いかなかったらやめようと決めてスタートしたYouTubeだったが、2021年3月9日時点ですでに10万人を突破。ここまで人気になるのに、撮影全般で意識していることはあるのだろうか。

「時代劇の水戸黄門とか吉本新喜劇はストーリーや設定が変わっても、毎回必ず同じことを繰り返していますよね。それでも全然おもしろいし、ファンも大勢います。僕の動画もそれに近いものがあって。岡田康太のことを視聴者のみなさんに少しでも覚えてもらうために、繰り返しという王道スタイルを意識するようにしています

岡田康太

インタビューに答える岡田さん

 実際、テロップの出し方にもそれは現れている。岡田さんが格好つけているつもりがないシーンでも、テロップには「格好つけてる」と表示される。

「これは見方によっては、僕じゃなくてテロップのほうがボケているとも取れる(笑)。当初は視聴者からツッコミのようなコメントも含めて、動画を成立させようと考えていました。そのためにコメントすべてに返信していた時期もあります。アンチは苦手なのでスルーさせてもらいましたが(笑)」

普段はもっと適当なんですけど

 つまり大事なのは、岡田さん流に言えば「繰り返しと視点の切り替え」がウケる動画撮影などには大事であり、本人も「そこに動画のおもしろさを感じてもらえたら嬉しい」と語る。

 最後に、調理したまぐろカツと今回の密着取材について感想を聞いた。

「キハダは本当にすごく美味しいです。中トロも悪くはないですが、やや脂味が多いかも。それよりも、bizSPA!フレッシュさんが自宅にやって来るということで、いつも以上に緊張しました。正直な話、普段はもっと適当なんですけど、料理の盛り付けも格好つけたくて、少し丁寧になってしまった気がします」

岡田康太

 独自のこだわりと高い演出力に支えられた人気YouTuberの撮影現場。しかし当の岡田さんは、そんなことこれっぽっちも感じさせない不思議で痛快な魅力を放っている。そのギャップが個人的にはツボにはまってしまった。

<取材・文/永田明輝 撮影/林紘輝>

【岡田康太】
1990年生まれ。「なかよしビクトリーズ」のコンビ時代を経て、2020年10月よりピン芸人に。港区西麻布の一等地にある家賃3万7千円のアパートに住むYouTubeチャンネル「岡田を追え!!」が話題に。4月13、14日には「第1回 岡田康太のカーニバル!!!」が東京・渋谷区文化総合センター大和田伝承ホールで開催。Twitter: @morumokoko

気候変動が進む地球の環境問題どうにかして。そんな雑食系ライター

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