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水道屋がタピオカ、アパレル事業に進出。“令和のヒットメーカー”が明かす、独自の審美眼

ビジネス

東日本大震災で学んだ2つのこと

 現在は水道工事業以外にも、タピオカ店の運営やアパレルなど多角化経営を行っている。異業種に参入する理由については「2011年の東日本大震災が契機となった」と説く。

「3.11を経験したとき、改めて気づかされたことが2つあるんです。まずは『会社は1つの事業だけでは成り立たない』ということ。大地震や今回のコロナのようなパンデミックは予測不可能でいきなりやってくる。柱になる事業を1つではなく、3つ作らないと会社存続が危ぶまれると感じたんです。

 そして2つ目は『人生一度しかない』ということ。何が起こるかわからない未来に、自分が“心のそこからやりたいもの”に情熱を注いでやり抜くことで、後悔しない人生を送ろうと決意しました」

視察に訪れた台湾でタピオカに惚れ込む

オアシス

台湾カフェ春水堂(チュンスイタン)

 水道工事業の海外展開を目論み、台湾に視察へ行った際、たまたま空港で出会ったのが「春水堂(チュンスイタン)」のタピオカドリンクだった。何気なく飲んだタピオカドリンクの味に感銘を受け調べてみると、春水堂が台湾では国民的人気のカフェであることを知る。

 さらに、別の機会に台中にある春水堂の本店に訪れるや、店内の空間やインテリア、サービスなど全てに圧倒されたという。

「春水堂の本店が醸し出す独特の雰囲気は、何というか“稲妻に打たれた”鮮烈な感じを受けましたね。と同時に、『この空間を日本でも広めたい』と思うようになった。それからというもの、台湾の春水堂の本店に足繁く通い、何とかオーナーと会って日本での展開を打診しようと試みたんです

 しかし何度も何度も通いつめたが、オーナーとはなかなか巡り会えず、「次回行って、前に進まなければ諦める」。そう踏ん切りをつけ、唯一仲良くなっていた同年代の店員に「この提案書をオーナーへ渡してほしい」と伝えたところ、1週間後、オーナーから連絡が入って交渉の段に立つことができたという。

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