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国立大卒28歳女性、コロナでパパ活業をやめられない胸の内

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一方的にお手当を値下げされて…

年収

 追い打ちをかけるように、飯尾似の男性から契約金の値下げを言い渡されたのです。「コロナで会う機会が減るため、5万円の減額にしてほしい」と一方的に言われ、お小遣いとして月額15万円を提案されたといいます。

「驚きました。ほとんど一方的な決定で私は振り込みを見て知りました。その場ですぐに電話をかけて、私は泣きながら『愛しているのにヒドい。困っているから助けて。もし差額を振り込んでくれなければ、残念だけど新しい相手を探すわ』と、捨て身の気持ちで説得したんです。それが成功して元のお手当に戻りました」

 しかし、お手当が一方的に下げられてしまう現実を目の当たりにした青山さんは「これは不安定な仕事」と痛感。そこで、これまでの貯金(約250万円)を弁護士の資格取得のために使うことを決意したそうです。「コロナが収束したら、オンラインでの授業を受けつつ、スクーリングもある予備校に通うつもりです」。

 ところで好きでもない男と契約を結び、その対価としてお金をもらうことに対して、抵抗はないのでしょうか。そう聞くと、「お金のためと割り切っています。罪悪感はないですね」ときっぱり。

 青山さんは疑似恋愛の対価として金銭を受け取ることに抵抗がないようですが、コロナで経済的に困窮した結果、パパ活や水商売で働く女性も増えています。行き場を失った女性たちを救うために一人ひとりが今、何ができるのか考える必要があるのかもしれません。

<取材・文・撮影/夏目かをる>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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