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コロナ下でも成功する「書類選考&面接」のテクニック/moto×たいろー

学び

採用担当者が思わず通す「職務経歴書」

超戦略的転職論

──企業の採用担当者やエージェントに興味を示してもらえる職務経歴書は、どのように作ればいいのでしょうか?

moto:まず大切なのは、「自分が取り組んだこと」をできるだけ具体的に書くことです。「新規事業を立ち上げました」と書いていても具体性がないので、採用担当者が膨大な数の経歴書を読むなかでスルーされてしまう可能性が高い。

 新規事業立ち上げのメンバーとして自分がどんな役割を担い、どんな工夫をして、どう達成したのかを具体的に説明する必要があります。自分の視点で具体的に書くことが大切です。

たいろー:具体性は重要ですよね。僕の場合、人事や営業時代の実績は数字で語ることを意識して、目標の達成率を四半期ごとに並べていました。

 技術職に転身してからも、扱える技術の情報は“サブ”で、あくまで「自分の仕事がビジネスに対してどうインパクトを与えたのか」をメインに書いています。これは営業資料やプレゼン資料と同じことですね。

moto:あと、経歴書の中に採用担当者が「もっと話を聞きたい」と思うようなツッコミどころというか、“余白”を残しておくのもオススメ。

 例えば「XXをしたことで前年比〇%増の売り上げを達成しました」と書けば、「なんでXXしようと思いついたの?」と聞きたくなる。職務経歴書ではすべてを語らず、面接の場での会話まで想定した内容にすれば、書類通過率はアップする気がします。

オンラインでもアピールすべき点は同じ

──昨今は新型コロナの影響でオンライン面接も増えていますが、注意すべきことはありますか?

moto:本質は変わらないと思います。ただ、オンライン面接では従来の対面での面接に比べて“会社の雰囲気”がわかりにくいので、相手が自分に何を期待しているのかを事前にちゃんと把握したほうがいい。

 すれ違いがあると入社後のミスマッチにも繫がるので、今まで以上に「相手のニーズ」を事前に集める意識を持ってください。

たいろー:面接の基本的な考え方としては「この人と一緒に働きたいな」と採用担当者に感じてもらえたら通過するんです。これはオンラインでも対面でも同じ。その意識を持てば、特別に注意することはないはずです。

moto:もうひとつ、大切なのは「再現性」ですね。企業が求職者に期待するのは、「入社後に成果を上げられる人材なのか?」という点なので、過去の実績をベースに、環境が変わっても成果が出せることを論理的に伝えたほうがいい。それができれば年収交渉もしやすくなるはず。

「自分にはこんな能力があり、これくらいの成果が出せる」と説明し、「だから年収希望額はこのくらい」と伝えればいいと思います。

たいろー:僕の場合、年収は最初に希望額を伝えますね。転職エージェントを利用するにしても、最初から年収のボーダーラインを伝えておきます。場合によってはエージェントが代わりに交渉してくれることもありますし。

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