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掃除のプロが教える「家電製品を掃除するコツ」。エアコンは室外機周りを!

暮らし

 年末になって大掃除でもしようと考えたのはいいものの、忙しい20代ビジネスマンは、実際やろうとしても面倒くさくて後回しにしがち。しかし、そこでスルーしてしまっては、新年を汚い部屋のまま迎えることになる。

エアコン

※イメージです(以下同じ)

 そこで、忘れがちな家電製品の掃除の仕方や、最低限ここだけは清潔にしておきたいポイントなどをプロの目から伝授してもらった。

【エアコン】フィルターと室外機周りのお掃除を!

 延長保証サービスを提供するテックマークジャパン株式会社の家電スペシャリスト(総合家電エンジニア)本多宏行氏は、「家電製品の掃除を怠ると、余計な電気代や故障の原因になることもある」と語る。

 まずはこれからの寒い時期にフル活用するであろう「エアコン掃除」のポイントだ。

「特にエアコンの使用頻度が増える夏と冬の時期は、2週間に一度を目安としてフィルターの掃除を念入りに行うことが重要です。消費電力の削減にも貢献できます。フィルター自動掃除機能が搭載されたエアコンであっても、フル稼働する時期であれば2週間に1度を目安に掃除機でホコリを吸い取ったり、水洗い可能なタイプであれば水洗いをしたりするなど、取扱説明書を熟読して正しくお手入れしましょう

 室内の空気に含まれる熱を奪った冷媒ガスは、配管を通じて「室外機」に運ばれ、外気を大量に吸い込みながら熱交換器で冷却される。この「室外機」の手入れも欠かせない。

「室外機は周りから大量の外気を必要としますので、風通しの良い場所に設置されていますが、その周辺に自転車や花壇などの遮蔽物を置いてしまうと、正しく外気を吸い込むことができなくなり、余計な電力を必要としてしまいます。室外機の周辺の整理整頓やお掃除もこのタイミングでやっても良いかもしれません」

【冷蔵庫】汚れたらすぐに拭き取ることが鉄則!

冷蔵庫

 続いては、食料品の出し入れなどで汚れがちな「冷蔵庫」の掃除。本多氏によれば「外装や内装に限らず、汚れたらすぐに拭き取ることが鉄則」だという。

「特に、冷蔵庫内の汚れは冷気によって固まってしまうと厄介です。食用の油汚れは合成樹脂部品(プラスチック部品)のヒビ割れを誘発し、オレンジやレモンなどの柑橘類の汚れは変色を誘発します。柔らかい布に水道水を含ませて、しっかり絞ってから拭き取ってあげましょう。水分が多すぎると汚れが一緒に残ってしまい、サビなどの原因となりますので、充分注意してください」

 また、汚れが落ちにくい場合は、中性の台所用洗剤を希釈して使うとよいそうだ。その際、仕上げには水拭きすることもお忘れなく。

「製氷用の給水タンクは週1回、トレイや棚などの外せるものは3か月に1回を目安としてお手入れすると良いでしょう。また、年末の大掃除は冷蔵庫背面部のお手入れをしてあげましょう。コンセントや冷蔵庫の背面部は空気が対流してホコリも溜まりやすく、床や壁などが黒くなっていることも多いと思います」

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