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「サンタは亡くなった」と話したら、姪っ子が号泣。両親と姉に大激怒された話

暮らし

クリスマスプレゼントもお年玉もナシに

「姉も当然怒っていましたが、それ以上に呆れているようでした。ただ、両親の怒りがあまりにすごくて逆に冷静だったのかもしれません。子供のころ、いたずらや悪さをして親に叱られたことは何度もありましたが、両親2人から同時にっていうのはこのときが初めて。ウチの親にとっては初孫で溺愛していましたし、だから余計に逆鱗に触れてしまったのかもしれません」

 完全に悪いのは自分で、言い訳できる状況でもなかったのでひたすら謝り続けた赤松さん。後から遅れて家に来た義兄は笑って許してくれましたが、両親からは罰として、まだ高校生なのに、その年のクリスマスプレゼントの中止を言い渡されます。

「母親は『サンタさんが亡くなっちゃったから仕方ないわよね』って。欲しかった新作ゲームのソフトをお願いしていましたが、結局、それもナシになりました。僕の通っていた高校はバイトが禁止だったため、クリスマスプレゼントがもらえないのはかなりの痛手でした。自業自得だから仕方ないのですが……」

 しかも、正月のお年玉までなくなり、例年なら1万円もらえた臨時収入まで失うことに。幼い姪っ子の夢を奪ったひと言の代償はあまりに大きかったようです。

本場からクリスマスカードを送るも…

サンタの本場。フィンランドのロバニエミ ©Roman Babakin

「今では笑い話になっているからよかったですけど、当時は母親なんかマジギレして本当に怖かった。幸いなことに姪っ子は当時のことをあまり覚えていないらしく、トラウマになっていなかったよかったですけどね」

 でも、それから約6年後の大学4年の卒業旅行で北欧を訪れた際、サンタクロース村で有名なフィンランドのロバニエミを訪問。罪ほろぼしの意味を込めて姪宛に現地からクリスマスカードを送ったそうです。

「たまたま友達の希望もあって行先が北欧に決まったのですが、やっぱりここは行かなきゃと思って。姪はクリスマスカードよりも帰国後におみやげとして渡した北欧ブランドの雑貨のほうを喜んでましたけどね(笑)」

 子供はクリスマスを本当に楽しみにしていますし、サンタさんがプレゼントを渡してくれると信じている子も多いです。そんな子供たちに向ける言葉には、気をつけたほうがよさそうですね。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/田山佳澄>

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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