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“モテ強者”のバーテンが直面した30代の壁「別れた2か月後に結婚された」

暮らし

職種や月収がネックになった?

「『バーテンダー』って響きはカッコいいですが、待遇はバイトに毛が生えたようなもんですよ……。給料は手渡しで日給1万円、社会保険や保証は一切ありません。しかも20代前半ならまだしもアラサーですからね。レギュラー出勤なだけで社員でもないし、店が潰れたら無職ですから」

 彼の手取りは約20万円。そこから家賃8万円を払い、光熱費を払い……となると「デート代にそこまで使えないです」 とのこと。

「ホスト時代は、ほとんど女の子が出してくれてたし、バーで働いてからも結構おごってもらうことが多かったんです。でも最近は、割り勘や手持ちが少ない時に『ちょっと出しといて』なんていうと、もう2度と会ってもらえなかったりしますからね」

 モテていた時期を振り返りつつも、自己分析した結果、「30代になるのが怖いです」と肩を落とします。

元ホストの低所得者でしかない

金欠

「昔は女なんていくらでも選び放題で、なんだかんだずっと女には困らないと思ってました。でも現実は同世代の女性に“元ホストの低所得者”としか見えていないんでしょうね……。このまま年を重ねるのがただただ怖い」

 最近では、大学に行かなかったことも、まともに就職をしなかったことも悔やんでいるといいます。

「ホストもすぐ諦めないで、もっと頑張っていれば違う未来があったかもしれない。安易にバーテンダーを選ばず、先々のことを考えれば良かった」

 恋愛はお金だけあれば良いわけではないと思いますが、金銭的なことや将来性を考える女性が多いのは頷けます。町田さんは繰り返し、「顔だけでもてはやされるのは若いうちだけ」と繰り返していました。

<TEXT/吉沢さりぃ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。『日刊SPA!』『BLOGOS』などで執筆。趣味は飲酒
Twitter:@sally_y0720

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