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日本一の葬祭系YouTuberが語る「お葬式にまつわるデマ」の困った実態

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流行の樹木葬や家族葬については

 世に溢れている情報に振り回されてしまう高齢の喪主も少なくないようだが、佐藤氏の会社では葬儀だけではなくその後の生活まで考えて、ラクになる提案を心がけているという。

「大事なのは樹木葬を選ぶ理由で。『一人だけ、もしくは1世帯だけ樹木葬にしたら、いまのお墓はどうするんですか?』という話を抜きにはできません」

 樹木葬とは、墓石の代わりに木を植えて、それを墓標とする埋葬法のこと。墓石を購入するより費用が安く済む一方、共同で埋葬されるためあとから遺骨を取り出せないなどのデメリットもある。

「最近人気の家族葬も、例えば父親が亡くなって母親が一人暮らしで地元に残り続ける場合、父親の葬儀の場で地元の人たちに挨拶を済ませて、息子や娘の存在を認知させておくと地域との連携もとりやすくなるし、親の生活も安定します。近所の人を呼んでもせいぜい十数人増える程度で葬儀の規模もほぼ変わらないので、従来の形式の葬儀がおすすめしやすいんです

葬儀とYouTubeの相性が良かった

お葬式

 こうした葬儀の情報を伝えるには文章などよりも、演劇的効果を出せる動画のほうが向いているそうで、少し意外だが葬儀情報を発信するメディアとしてYouTubeとの相性は良いらしい。

「お葬式ってそれぞれの人の気持ちで動いていくものなので、気持ちを乗せて伝えられるツールのYouTubeは、葬儀の情報を伝えるために非常に役立っていますね。お葬式の現場って本当にいろいろなことが起きて、毎回何かしら気づきがあるのでネタにもあまり困らないし、YouTubeチャンネルを始めたら日本で1番の葬祭系YouTuberになれると思っていました。

 そもそも僕しかいないので、登録者3000人くらいのときには『日本一の葬祭系YouTuber』を自称してブランディングしていましたね(笑)」

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