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2億円赤字を乗り越えて…「日本発のビジネスチャットツール」誕生秘話

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2億円以上の赤字を出してしまう

 2004年に敏行氏が事業を法人化したことに伴い、山本氏は新卒で入社した企業を1年で退職。以降は専務取締役/CTOとして参画し、実質的に国内事業の経営に携わっていく。時代とともに集客支援サービス事業は順調に成長したが、やがて創業事業が成熟期に入り、次第に経営は厳しくなっていったという

「Googleなどの検索エンジンの進化でそれまでの集客テクニックが効かなくなり、事業は右肩下がりなっていきました。社運をかけ、私が責任者となって後継ビジネスを開発しましたが、これが2億円以上の赤字を出すほど大ゴケ。当時は30人くらいの会社規模だったのでかなり致命的でしたね。

 会社が伸びている時は何をやってもうまくんですが、成長が止まると会社に対する不満も一気に噴出して、勢いでやっていた部分でボロが出るんです。Chatwork誕生後も2、3回死にそうになり、2008年から2013年くらいまでの立て直し期間はわりと暗黒期です」

中間管理職を組織の主役に

チャットワーク

社内の様子。フラットな社風も魅力のひとつだ

 プロジェクトの失敗で組織改革も迫られたが、マネジメントは特にレポートラインの遵守を社内で徹底したことが大事だったと振り返る

「中小企業は社長1人の超トップダウン組織になりがちで、社長がメンバーへ直接指示を出すことが横行するんですね。順調なときは『学生起業で風通しの良いフラットな会社です』って感じでよかったんですが、会社が苦しくなると、権限もないのに責任だけ問われるリーダークラスと役員クラスの関係が悪化する。もちろんChatworkという成長事業ができたこともありますけど、中間管理職を組織の主役に据えていったことで社内の空気が大きく変わったと思います

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