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ロシア生まれの元モデルが「日本で芸能事務所社長」になるまで

ビジネス

コロナでモデルが来日できなくなった

――新型コロナウイルスの影響でビジネスも止まっているのではないかと思います。

アンナ:そうですね。12月に中国(武漢)で何か異変があったと思ったら、2~3月から徐々に影響が出てきて、4月には大使館も閉まっちゃって。一時期はモデルも、広告のお話もゼロになってしまいました。

――それは大変ですね…経営者としてどう対処していますか?

アンナ:招聘モデルから、日本在住のモデルにスイッチしたり、ロシア人モデルがYouTuberになって「CHOCO ALYONA」としてデビューしてもらっています。徐々にですが登録者数も増えてきて、女性向けのメイク術を披露したり、お店に行ってさまざまな和食を食べたりしてます。

――ほかにも大変だったことはありませんか?

アンナ:ツラい体験はそんなにないです(笑)。しいて言うなら、デニムの会社をたたむことを、みなさんに伝えるのは、精神的に大変でした。でも、経営の仕事は責任を取ることなので、当然のことだと思ってます。

外国人が日本でビジネスすること

――あまり仕事で苦労しないために、何か気をつけていたりとか?

アンナ:私、ノーストレスで経営したいんです。だからフィーリングが合う人と、なるべくお仕事するようにしてて。最初のうちは、自分の経験も深くなかったから、マネジメントでもいろんな失敗をしていましたが、今は100%信じられる人と働きたいから採用でも厳しく選んでいます。

――日本で活躍できる外国人モデル・ハーフモデルの特徴は?

アンナ:10年くらい前は、外国人モデルも高身長のブロンドヘアだけって感じでしたが、今は全然違います。クラシカルな美人よりは、透明感だったり、特徴ある顔のほうが人気です。あとは体は大人だけど、ベイビーフェイスな女性も好まれます。最近ではタトゥーが入っていたり、坊主の女性や黒人モデルも受け入れてもらえるようになり、世界的な流れもあって、日本の社会も変わってきていると感じます。

――日本でビジネスをするうえで大変だったことは?

アンナ:外国人だからというコンプレックスも多少あります。日本に来てから、私自身は差別みたいな経験は一度もありませんが、失敗したときに「外人だから~だった」と思われるのは嫌なので、あらゆる方面で気をつけるようにしてます。

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