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「ヒゲ剃りは洗顔後に」シック・ジャパン社長が語る “楽しい”スキンケア

ビジネス

日本の消費者志向に合わせた導線作りを

シック

 今後は「ただ商品を売るだけでなく、スキンケアのソリューションの選択肢のひとつ」という観点から事業展開を進めていくという。

「外資系ブランドのセオリーは、海外で流行っているものをそのまま日本に持ってきて販売すること。こちらのほうが、手間がかからず楽に商品展開できる。ただ、これからは“日本の消費者に合わせた商品開発”をすることがトレンドになるのではと考えています

 海外から輸入して『誰か買ってください』とするのではなく、コンシューマー(消費者)のライフスタイルやインサイトを分析し、それぞれのニーズにあった商品を手に取ってもらえるような導線を作っていきたいですね」

 ヒゲ剃りという、あまりこだわらない商材だからこそ、消費者ごとにカテゴライズし、適切な商品を販売することが求められるのかもしれない。

「バラエティストアでのカテゴリーひとつ取っても、ただ商品を並べるのではなく、消費者志向ごとに分類分けして陳列することで、自分に合う商品と出合いやすくする。また、ヒゲの剃り方・整え方をWebコンテンツとして発信し、どういう商品が自分に適しているか知ってもらう。Webやリアル含め、いろいろなコミュニケーション施策を図っていくことで、消費者ニーズに応えられるよう尽力していきます」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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