中堅社員になったら働き方だけでなく、働きがいも考えよう
社会人を「8つのカテゴリー」に分類
シャイン教授は、犠牲にすることができない3つの要素(コンピタンス、動機、価値観)を組み合わせて、8種類のカテゴリーを形成しました。どのような職種についても基本的に該当し、ほとんどの社会人は8カテゴリーのいずれかにあてはまるとされています。
① 専門・職能タイプ
関心のある専門分野で専門性が評価される仕事をしたいと考えているタイプで、その領域での知識やスキル、経験が獲得できる職場が理想となります。「この件については〇〇さんに聞け」と認められることがなによりの喜びです。
② マネジメントタイプ
いわゆる出世志向タイプ。できるだけ上位の役職について業績を上げ、組織に貢献することを重視し、リーダーシップを発揮できる機会、所属組織の成功に貢献できる機会を求めています。
③ 自立・独立タイプ
自分のペースで仕事を進めることにこだわるタイプで、やり方が決まっている仕事や一定の枠組みに縛られることを嫌う傾向があります。組織の方針に逆らうことはありませんが、目標設定後は自分の好きに任せてほしいと考えている、いわゆる一匹狼タイプです。
保障、起業、奉仕…3つのカテゴリー
④ 保障・安定タイプ
安全で確実と思われる働き方を求めるタイプです。終身雇用、年功序列を強く望み、様々なチャレンジをするよりは、慣れた仕事、慣れた職場で安定的に働きたいと思っています。始めと終わりが明確なパターン化された仕事がやりやすいと考えているため、安定を手に入れるために会社に対する忠誠心が高くなります。
⑤ 起業・創業タイプ
多少のリスクはあっても、チャンスがあれば「自分で事業を起こしたい」「新しい事業に関わりたい」と考えるタイプ。企業内にあっても、プロジェクトを立ち上げたり、新規事業を担当したりするなど、自分で何かを作り上げることにモチベーションが刺激されます。
⑥ 奉仕・社会貢献タイプ
何らかの形で世の中をもっと良くしたいという欲求が強いタイプです。誰かのため、何かのために役立っている仕事に就きたいと常に思い、就いた仕事が顧客や関係者のため、あるいは社会のためになっていると実感できる充実感を求めます。