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コロナ陽性だった30代記者に起きたこと。「ただの風邪と侮った」

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7月22日(水):同僚にPCR陽性判定

除菌スプレー

同僚の陽性判明後、自宅での除菌を徹底した

 飲食店の同僚に陽性判定が出た。当の本人に発症が見られたのは17日で、以降は大事をとってしばらく店を休んでいた。発症日は自分と同日になる。

 発症日の2日前時点で、その同僚と一緒に働いていたので、先の保健所からの質問「陽性者との濃厚接触」に該当する。再度、保健所に問い合わせて、PCR検査を受ける手続きを進めることにした。

 保健所によると、今はPCR検査の希望者が多いため順番待ちの状態。検査を受けられるのは、早くても週明けの27日以降と言われる。保健所の指示に従い、検査の日時が決まるまでの5日間、自宅で過ごすことにする

 この5日間は、家族への感染を防ぐために自室にこもることになる。入浴とトイレ以外は自室から出ることはなく、飲食も自室で済ませる。家族との会話もできるだけ避けて、ドアノブなどに触れた際は、アルコール消毒を徹底した。

7月27日(月):PCR検査

 週が明けて、27日(月)保健所から連絡があり、この日のうちにPCR検査を受けることになる。

 場所は自宅から徒歩圏内の医療機関。検査では、左右の鼻に綿棒のようなものを突っ込まれ、約10秒間ほど我慢を強いられる。検査自体は待ち時間を含め、およそ1時間。「翌日、遅くても翌々日には電話で結果を伝える」とのことだった。

7月28日(火):コロナ陽性の報せを受ける

PCR

PCR検査は病院の駐車場奥に見える仮設テントの中で行われた

 PCR検査を行った医療機関から陽性の報せを電話で受ける。続いて、保健所から今後について電話で説明を受ける。

 家族など同居人がいる陽性者は、隔離のためホテルでの療養が義務づけられている。また、同居している家族もPCR検査を受けなくてはならない。受け入れ先のホテルが決まるまでは引き続き自宅療養とのことだった。

 陽性判定を受けたこの日のうちに、20日に会った濃厚接触の可能性がある編集者、発症の前日に同席した仕事の関係者に電話で報告する。

 相手方には、自分が陽性だったこと、陽性者との濃厚接触があれば、居住地域の保健所の指導でPCR検査が受けられることをなるべく簡潔に伝えたのだが、どう伝えても不安を煽る結果となってしまうと感じた。

 自分の軽率な判断や行動のせいで、自分の家族だけでなく、お世話になっている人、さらにはその人の家族にまで危害を及ぼしてしまうかも知れない。このときばかりは、社会的な責任の重さを感じていた

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