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パチンコ業界は「転職に不利」は本当か?経験者に聞いてみた

学び

 前回、パチンコホール従業員の福利厚生が充実している内容の記事を書いたところ、大きな反響がありました。

パチンコ

画像はイメージです(以下同じ)

 記事の内容を肯定する業界関係者と思われる人からの意見も見受けられましたが、一方で気になったのが、「辞めてからの再就職が厳しくなる」という投稿。確かに、パチンコ業界に対する世間の印象は決していいとは言えず、転職時に不利を被る可能性はあるかもしれません。

数十社に応募してやっと決まるケースも

 実際、2017年に大手ホールチェーンを退職した桜井泰幸さん(仮名・30歳)も転職先が見つかるまでは苦労したようです。

「高望みして一流企業に応募したわけじゃないのに、30社以上に送って書類選考を突破できたのは4社。当時はまだ20代で、もっとラクに転職できると思っていたから完全に予想外の展開でした

 ちなみに最終的に採用されたのは、社員20名ほどの地元の中小企業。年収もパチンコホールより40万円も減ってしまったそうです。

「福利厚生も雲泥の差で、今の会社は住宅手当がたったの5000円。中小企業だと出ないところも多いのでそれに比べればマシですが、家賃3割負担で借り上げのアパートを社員住宅として提供してくれた前職のホールチェーンとは大違いです」

ハローワークで辛辣な一言

男性の面接シーン

 また、2018年にローカルチェーンのパチンコホールを辞めた椎名康太さん(仮名・32歳)は、転職サイトと並行してハローワークを積極的に活用。

 ところが、対応してくれた女性職員からは「パチンコ屋さんって採用担当者の印象がよくないんですよね」とハッキリと告げられたといいます。

「ネット上にも似たような元同業者の書き込みがいくつもありましたが、直接面と向かって言われるのは重みが違いますよ。まだ若いから次の仕事もすぐに見つかるだろうなんて気分はあの一言で消え失せました。

 20社近くに応募し、なんとか葬儀会社に採用してもらえましたが、ここで失敗すればこのまま人生転落一直線だと内心焦りながら職探しをしていました」

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