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大戸屋、客離れは値段が高いから?オイシックスとの提携の裏にある買収劇

ビジネス

 定食チェーン「ごはん処 大戸屋」を展開する「大戸屋ホールディングス(大戸屋HD)」が、食品宅配の「オイシックス・ラ・大地(オイシックス)」と業務提携を発表しました。自社の冷凍食品を開発し、オイシックスの通販サイトで販売することで、低迷する売り上げを改善する狙いがあるようです。

大戸屋

大戸屋 新宿東口中央通り店

 なぜ大戸屋HDがこのような施策に出るのかというと、筆頭株主であるコロワイドに「敵対的TOB」を仕掛けられているため、既存の株主をつなぎ止める必要があるからです。
<※TOB=株式公開買い付け(Take Over Bid)。ある株式について、不特定多数の株主に買付の価格・予定数・期間などを告知して、買い取らせてほしいと呼びかける手法>

「敵対的」と聞くと、会社が突然乗っ取られるとイメージしがちですが、今回のTOBのきっかけは2019年10月までさかのぼります。コロワイドは大戸屋HD創業者の妻である三森三枝子氏とその息子・智仁氏から株式の18.66%を譲り受けています。

創業家と現経営陣は対立して…

 この時点で、コロワイドが筆頭株主となり、創業家の2人は大戸屋の経営の一線から退きました。実は三森家と経営陣は対立しており、その構図を株式を譲りうけることで引き継いだ形となります

 コロワイドは、大戸屋HDの今後の成長に貢献(資金面、ノウハウ面など)できると期待され、創業家から株式を譲り受けました。事業再建プランとして、延べ5回に渡り、連結子会社とするための友好的M&Aの提案を行います。が、大戸屋経営陣に拒絶されてしまいます。

 次善の策として、コロワイドは2020年6月に実施された株主総会で、自社の取締役を派遣することに加え、創業家の智仁氏を役員として復帰させることを他の株主に提案。しかし、これに対して経営陣が提案したのは現体制の維持で、結果としてこちらの提案が可決されました。

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