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湾岸タワマンがコロナで人気集中?不動産業界の本音を聞いた

コラム

新築マンションは「広さを求める」傾向

 面積を犠牲にしてでも「都心・駅近」という流れだった新築マンション業界ですが、ヒアリング結果によると、いま新築モデルルームのアンケートに「広さを優先する」と回答する人が増えています。

 新築マンションは高いままですから、予算はそのままでエリアを少し遠目に妥協して探す、コストが抑えられる定期借地権マンションに住む、そうした動きがあるとのこと。

 逆に都心マンションは地方のお金持ち需要が蒸発してしまい、今は苦しいとのことでした。

良好な「湾岸中古タワマン」が人気に

マンション

 私が住んでいるのは、東京湾岸エリアのタワーマンションですが、地元の不動産仲介店に聞いてみると、

「6月も忙しかったし、7月は通常なら閑散期と言ってもいいのに忙しい。過去最高の売上が月半ばで見えている。ウチだけかと思ったら他の仲介店も忙しそうで、大商い(おおあきない)だ。コロナで密を避ける世の中になって、湾岸エリア特有のすぐ目の前が海や公園で、風通しが良いというのが評価されている」

 とのことでした。オリンピック開催の先行きが危ぶまれる中、湾岸タワマンの人気凋落とセットで語られることが多いのですが、実際の販売現場から見える景色とは違うようです。

 マンション価格が今後下落していくとしたら、2つの大きな指標が絡んできます。それは「低金利政策」と「人口動態」です。

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