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なぜ韓国では自殺が多いのか? ソウル市長もアイドルも…

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 7月10日、ソウルの高等裁判所は、前大統領の朴槿恵(パク・クネ)氏に懲役20年を言い渡した。朴槿恵氏は在任中にサムスングループから多額の賄賂を受け取り、国家情報院から巨額の裏金を受け取ったことで収賄罪や職権乱用罪に問われていた。

朴槿恵

Park Geun-hye.© Odemll

 同じく7月10日に、現職のソウル市長である朴元淳(パク・ウォンスン)氏がソウル市内の山中で遺体となって発見された。朴元淳氏は自殺したとみられ、自殺前に遺言状のようなものを残して失踪したという。朴元淳氏はもともと弁護士だが、元秘書の女性にセクハラを告発されたことで事態が大きくなり、それが自殺の背景にあるとみられる。

韓国歴代大統領がたどった道

 韓国では政治家や有名人の失脚や自殺が後を絶たない。

 朴槿恵氏の一代前の大統領だった李明博(イ・ミョンバク)氏は在任中に約10億円の収賄疑惑で逮捕され、懲役15年、約13億円の罰金を科せられた。そして二代前の廬武鉉(ノ・ムヒョン)元大統領も、贈賄容疑などで側近や親族の逮捕が相次ぎ、自身も逮捕された後に自殺した

 廬武鉉元大統領の前任である金大中(キム・デジュン)氏は、子供たちが数十億円の賄賂を企業から受け取っていたことが発覚して逮捕され、自身が国民に謝罪する事態となった。

 一方、芸能界でも、2017年には男性アイドルグループ「SHINee(シャイニー)」のメンバーでリードボーカルのジョンヒョンさんが、2019年にはK-POPの人気ガールズグループだった元KARAのク・ハラさんが自殺するといった悲惨な出来事が相次いでいる。

先進国の中でも自殺率が高い

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※イメージです

 どんな国でも自殺は大きな社会問題だろうし、日本でも俳優の三浦春馬さんが突然自ら命を絶ち、世間を騒然とさせた。が、なぜ韓国ではここまで自殺が多いのだろうか。

 韓国の人口10万人当たりの自殺者数は2018年は26.6人だったが、日本の15.8人と比較しても明らかに多い。2004年以降、韓国の自殺率はOECD加盟国では1位が続いており、一度2位に落ちたが、2018年は再び1位になった。

 筆者の周りには、韓国人の仕事仲間が多くいるが、彼らの話を聞いていると、自殺率の高さは韓国社会が抱える様々な問題が影響しているように感じられる。

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