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なぜ韓国では自殺が多いのか? ソウル市長もアイドルも…

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日本以上の学歴社会

 例えば、韓国は日本以上の学歴社会だ。大学入試の際も、受験会場に遅れそうな受験生がいれば警察が急いで送ったりすることも珍しくない。

 2017年11月には、韓国の国土交通部は大学修学能力試験(日本でいうセンター試験)での英語のリスニング試験中にあたる11月15日13時5分から40分までの35分間の間、国内全土で航空機の離発着を全面的に制限すると発表したこともある。

 韓国では「この試験で将来の行方が決まる」と言われるほどで、受験生たちの真剣さは生半可でないことが想像できる。そして、それは定職に就いてからも同じだという。

 韓国の定年は50代半ばであり、2年間の徴兵制があると考えると、社会でバリバリと働ける時間は日本より少ない。だからこそ何とか早く出世したい人が多く、それが激しい競争意識の原因にもなっている。

『パラサイト』は韓国社会を正確に描写

韓国 大学

 また、韓国人の知人に聞くと、もちろん人にもよるが、結婚の際に日本以上に相手の家柄や職業、経済力などを気にする人が多いという。

 大きな家や高級車、高級な時計や服を意識している見栄っ張りが多く、そういった社会風潮が縦社会を作っており、韓国映画初のカンヌ国際映画祭パルムドールや、外国語映画として初めてアカデミー賞作品賞を受賞した『パラサイト 半地下の家族』(ポン・ジュノ監督)は、まさに現代の韓国社会を正確に描写していると話していた。

 さらには、スキャンダルに対するバッシングも日本とは比較にならないほど韓国は強いという。確かに、大統領への抗議デモなどを見ると、韓国市民の熱気はものすごく、決して日本では起こりそうにない。多方面からのプレッシャーが政治家や有名人を自殺に追い込んでいるのはないかと韓国人の知人は語っていた。

 おそらく、これ以外にも背景や理由があることだろう。海外に出る韓国人の若者が増えているのは、将来を考えるとそうせざる得ない状況なのかもしれない。

<TEXT/国際政治学者 イエール佐藤>

国際政治学者。首都圏の私立大学で教鞭をとる。小さい頃に米国やフランスに留学し、世界の社会情勢に関心を持つ。特に金融市場や株価の動きに注目し、さまざまな仕事を行う。100歳まで生きることが目標

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