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コロナ禍で後がない北朝鮮…突如「核製造疑惑」が浮上したワケ

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 米ミドルベリー国際大学院の専門家チームは7月9日、北朝鮮が平壌近郊の施設で核弾頭を製造している可能性があると明らかにした。CNNなどが報じている。

金正恩

ロシア・ウラジオストク訪問時の金正恩 Portrait of the Secretary General of the DPRK North Korea Kim Jong Un. © Alexander Khitrov

 この施設は今まで公に発表されたことはなかったが、専門家チームが衛星写真を分析した結果、周辺の警備状況などからこの予想を導き出したという。

他国と比較して数自体は少ないが…

 北朝鮮情勢で緊張が走ったのが6月16日。韓国の脱北者団体が金正恩朝鮮労働党委員長を批判するビラを気球に乗せて散布したことがきっかけとなり、開城(ケソン)市に南北友好の象徴として建築された「南北連絡事務所」が爆破された。

 金正恩はドナルド・トランプ米大統領と3回も顔を合わせたが、米朝交渉は思うように進んでいない。米国はまず核廃棄を要求したものの、北朝鮮はそれに応じる方針を相変わらず示していない。よって、今回新たな核施設が明らかになったとしても、それほど驚くことではない。

北朝鮮

核弾頭が活発に製造されている可能性があるという

 ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が公表した最新の統計によると、不明な点が多くあるものの、北朝鮮が備蓄している核弾頭の数は30〜40発だとされる。

 他方、各国の核弾頭の備蓄に目を向けると、米国が4050発、ロシアが4805発、中国が320発、インドが150発、パキスタンが160発、イスラエルが90発などとされている。単純に比較すると北朝鮮の数は少ないが、内部の透明性が乏しいところが周辺各国を悩ませている。

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