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51万人が学ぶオンライン学校から「コロナの講義」が減ったのはナゼ

学び

SNSのフォロワー数が全てではない

Schoo

リアルタイムでの配信にもこだわりが

 講義動画にはさまざまな講師の方が出演しているが、選ぶ基準として「ユーザーにきちんと“気づき”を与えられるかどうか」を意識しているという。

「受講生の立場を理解しながら動画を通して対話してくれる人かどうかが重要なポイントになります。当然SNSのフォロワー数なども考慮しますが、自分の考えを一方的に伝えるだけの人では不特定多数のユーザーから支持を得られにくいんですよ。講師選びはコンテンツの核でもあり、他では広く知られていなくとも『Schoo発で世の中に新しい何かを発信してくれる』ような方を見出すのも大事に考えています」

 基本的にコンテンツは生放送。決まった時間に配信しているが、時勢によっても変化を付ける工夫もしている。

「例えば、2014〜2015年頃には芸能人の方によるコンテンツも多く配信していましたが、ジャンルも多岐にわたっているので、時代の流れをつかめるように意識しています」

あえてターゲットを絞らない

「ターゲットについても聞かれるのですが、厳密には定めないようにしています。サービスの対象としては『20代後半〜30代前半の転職や起業を考え始めた都内在住のビジネスパーソン』という像が土台にあるのです。が、一方でターゲットを絞ると、それ以外のユーザーを除外することにもなりかねません。そのため、あくまでも番組のパッケージとして意識しながらも、男女問わず学習への必然性を高く持つ人たちに狙いを定めています

 以前はスタジオで配信を行っていたそうだが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴いリモート化を進めたとか。(※2020年10月段階では、スタジオとリモートを併用して配信している)

「私たちは『リモートプロダクション』と呼んでいるのですが、技術チームのメンバーが自宅にそれぞれ撮影に必要な機材を揃えているため、講師にはオンラインで参加してもらい最終的に合成して1本の動画を制作しています。この手法だと、受講者からすると近い距離で語りかけてくれているような安心感を得られるようになるんです。今後、コロナが終息する時代が本格的にやってきたときは、スタジオ配信と使い分けながら取り入れていきたいと考えています」

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