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51万人が学ぶオンライン学校から「コロナの講義」が減ったのはナゼ

学び

これから役立つのはプログラミング

schoo

Schooで行われる授業の様子。フラットな形でのコミュニケーションが可能だ

 ここ最近でのおすすめのコンテンツはプログラミングについての講座で、「ぜひ一度試してみてほしい」とのことだ。

「時代の流れもあり、人気を高めているコンテンツでもあるのですが、プログラミングにより稼ぎたいといった方や、エンジニアになりたいといった方でなくとも、これからの社会を考えるときっと役立つときが来ると思っています。

 難しいイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、Excelの簡単な数式計算でも『プログラムを組む』といったことを日常的にやっているはずなんです。なかでも今『Python』と呼ばれるプログラミング言語が注目されているのですが、比較的シンプルな構文を覚えるだけで膨大なデータから必要なものだけを抽出できたりするので、今後ますます進むであろう“データの時代”に備えてほしいなと思います」

コロナで不安を煽るのをやめた

 現状、サービス展開をしていく上での課題はやはりコロナに関するもののようだ。

「私たちのようなオンラインサービスが需要を高めているのは明らかで、『コロナと生きる』といったテーマのコンテンツをだいぶ評価していただきました。ただ、最近は『コロナ』を講義のタイトルや内容に使おうとするのをやめました。『煽るようなコンテンツを作るのはどうか』と社内で議論が上がってきたんです。学習サービスは不安を煽るものではなく、やはりユーザーを安心させるべきものだと思います。自宅でリモートワークなどに励む人たちに向けて、どのような“学び”を提供できるかを試行錯誤しています」

 最後にSchooの今後の展望について聞いた。

「私たちは『自分の人生が変わった』と思ってもらえるようなコンテンツを常に提供しようと考えていますが、トレンドを追うばかりではなく、それぞれの人たちにとって最適なキャリアは何かを提案していきたい。今後も基本的な姿勢は変えずに“気づき”や“変化”を与えられるような番組を配信し続けたいと思います。

 日々の仕事に追われていると、何かを学ぶ習慣はだんだんと薄れてしまいがち。しかし、オンラインで誰もが手軽にコンテンツを楽しめるようになった今、空いた時間で勉強してみれば、自身の可能性もきっと拡げられるはずです

<取材・文/カネコシュウヘイ>

フリーの取材記者。編集者、デザイナー。アイドルやエンタメ、サブカルが得意分野。現場主義。私立恵比寿中学、BABYMETAL、さくら学院、ハロプロ(アンジュルム、Juice=Juice、カンガル)が核。拙著『BABYMETAL追っかけ日記』(鉄人社)。Twitterは@sorao17

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