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29歳、日雇い派遣女性の悲鳴「コロナで収入ゼロ。家賃が払えない」

学び

 新型コロナウイルスでパラダイムシフトが起きている。株価の暴落で新興裕福層の中には資産の大半を失う人がいる一方、生活に困っていた層の中には富を掴んだ人も。この災厄で新しい階層と価値観は生まれるのか?

[コロナ格差]下剋上

仕事もカネもなく「できれば実家に帰りたい」「7月分の家賃は親に払ってもらうしかない」とこぼしている(写真はイメージです、以下同じ)

仕事ゼロで月収18万円が2か月ナシ

 イベント会社に派遣勤務する中村詩織さん(仮名・29歳)は、現在さいたま市の1ルームで彼氏と同棲中。家賃は月4万5000円と控えめだが、現在はそれすら払えていない。

「日雇いでイベント会場の設営やグッズ販売係をしていました。2月下旬から徐々にシフトが減り始め、3月には地方イベントも含めて仕事が完全になくなりました。給与は丸2か月なし。大家さんに相談して3か月分だけ家賃の支払いを待ってもらっていますが、7月からは滞納分も合わせて9万円を支払う約束になっています」

 同棲中の彼も同業ゆえ、互いに収入はゼロ。絶望的な状況だ。

彼氏はウツ状態。寝て過ごす

「食費や日用品の購入はすべて私のカード払いです。彼はブラックリスト入りしているし、貯金もないので……。カードの債務額はトータル45万円と、もう限度額ギリギリ。毎月2万5000円のリボ払いにしています

 コロナ以前の月収は18万円でもかろうじて貯金ができた。今はそれを取り崩しているが、手元に残っているのは10万円程度だ。目前には家賃9万円の支払いが迫る。

「彼はウツっぽくなり、一日中スマホをいじっては、ぼーっと過ごしています。毎日のご飯はカップ麺や菓子パンが基本。お腹がすくのでできるだけ寝て過ごしています」

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