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コロナは各階層にどう影響したか?株長者は転落、生活保護が増加…

ビジネス

 新型コロナウイルスでパラダイムシフトが起きている。株価の暴落で新興裕福層の中には資産の大半を失う人がいる一方、生活に困っていた層の中には富を掴んだ人も。この災厄で新しい階層と価値観は生まれるのか?

[コロナ格差]下剋上

コロナで”格差社会”への影響は?

 世界を覆うコロナ禍は、各国の国内総生産(GDP)を大幅に押し下げているが、この波は日本社会の各階層の懐にどう影響しているのか。まずは、上流層に与えたインパクトについて、経済評論家の加谷珪一氏に聞いた

「日本の上流層の中で、大きな影響を受けているのはアベノミクスで生まれた“株長者”です。2月上旬には2万4000円近かった日経平均株価は、2万円前後に落ち込んでいます(5月20日時点)。この下落幅を見れば、所有株の評価額が億単位で下がった人もいるでしょう。

 最も危ないのは、上場している自社株を担保に借金しているベンチャー企業経営者。今後業績悪化で、担保にしていた株式評価額も下がりますから、銀行はすぐに返済を迫ることになります」

 ZOZO創業者の前澤友作氏も、自社株を担保にして借りたカネを派手に使っていたことで知られる。“ミニ前澤”たちは戦々恐々だ。

昭和~平成の価値観が一気に変わる

街中で落ち込む男性

※写真はイメージです

 もちろんコロナの影響は彼らだけにとどまらない。コロナ対策が落ち着く秋頃には雇用が大きく変わり、高給取りの中間管理職にはシビアな現実が待ち受けているという。

「企業が組織のスリム化のために、早期退職や降格人事を本格的に導入する動きがあれば、年収1000万円クラスの中間管理職が整理対象になります。

 スキルがない管理職には退職か給与大幅ダウンの2択を迫る。昭和、平成と続いてきた戦後日本の価値観が、コロナを契機として一気に変わるということです」

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