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在宅ワーカーの味方「格安モバイルルーター」安さの仕組みを代表に聞く

ビジネス

 新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために政府が掲げた「新しい生活様式」。オフィスに出社するのではなく、リモートワークやテレワークを行うことで効率的に働く。このようなワークスタイルが、今後さらに浸透していくのが予想される。

リモートワーク

※画像はイメージです(以下同じ)

 一方で、自宅でのパソコンを使った在宅勤務では、Wi-Fi環境を整えることが重要だ。

 固定回線型やモバイル型など、WiFi環境を整備するにはいくつか方法があるが、2020年3月にリリースされた「ZEUS(ゼウス)WiFi」は、月額3280円(税別。現在キャンペーン期間中につき月額2980円)、データ容量が無制限で使えるモバイルWiFiとして注目を集めている。

 今回は、ZEUS WiFiを提供する株式会社Human Investmentの板垣瑞樹社長に、商品開発の背景やモバイルWiFiの市場動向について話を伺った。

「組織を創りたい」という想いから起業

 板垣社長が起業を決意したのは、友人からの声かけだった。当時、リフォームの営業を行っていた頃に「もどかしさ」と「将来に対する悩み」を感じていたという。

「起業する前に働いていた会社では、営業マンとして結果を出していました。ただ、リフォームという商材が高額であることから、『自分は結果が出せるけど、部下がついて来られない』ということに悩んでいました。そんなときに、インターネット回線の営業をしている友人から『一緒に会社やらないか』と声をかけられたんです」

 通信インフラを扱う商材であれば、高額なものではないので、営業で結果を出してきた経験を活かせるのではないか。そう思い、友人ら4人と2010年にIT・通信事業を行う会社「Human Investment」を立ち上げた。

「代理店営業は完全歩合制で、成果を上げた分だけ報酬を得られるので、初めは個人でやっていく人もいると思います。でも私は個人事業主ではなく、同じ志を持った人を集めて『組織を創りたい』と考えていたので、最初から起業の道を選びました

競争激しい市場でも信頼獲得

ZEUS

「ZEUS WiFi」は、海外データ通信も手続きいらずでそのまま利用可能

 しかし、IT・通信業界は未経験で、かつ大手通信会社の代理店営業の会社としては後発組だったことから、「最初は売上を上げることに苦労した」と話す。

「完全にレッドオーシャンと言われる業界で、どう成果を高められるか考え、強みであるダイレクトセールス(対面セールス)を中心に、成功体験を着実に積み上げていきました。そうすることで、クライアントの信頼を少しずつ獲得していき、インセンティブの高い一次代理店として営業活動できるようになったのです」

 一次代理店になったことで、これまでダイレクトセールス一辺倒だったのが、不動産のアライアンスやWebチャネルなど販路を拡大するきっかけとなる。

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