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新入社員の“ゴマすりLINE”にうんざり「先輩さすが営業のプロ!」って…

コラム

 サラリーマンとして会社の先輩を持ち上げる行為は決して珍しいことではありませんが、そればかりに命をかけても意味がありません。

時計 社員

※イメージです

 今回は、そんなゴマすりに気を取られてしまう後輩を指導した男性のエピソードをご紹介します。

愛想がよい新入社員の正体は…

 とある年の4月、野島拓也さん(仮名・29歳)の働く会社に、数名の新入社員が入社してきました。その中の一人Yさんは、野島さんと同じ営業部に配属され、前期に成績トップだった野島さんが教育を任されることに。

「Yくんはその年の新人の中でもとくに愛想がよく明るい子で、よく言えば盛り上げ上手、悪く言うとお調子者という感じの印象でした。営業なのでそのくらいのほうがいいですし、僕ともすぐに打ち解けてくれたので仕事は教えやすかったですね」

 野島さんの会社では強制的にLINEを交換することを禁止していましたが、あるときYさんから「相談がある」とLINEの交換をお願いされました。

 仕事の相談ならきちんと乗ってあげたいと考えた野島さんは、快くオッケーしてYさんとLINEをやり取りするようになったのです。

相談されるのはいいけれど…

 LINEを教えてからというもの、野島さんのもとにはYさんから仕事の相談や質問などがよく送られきました。しかし、そこで野島には少し気がかりなことがあったといいます。

「質問などは真面目な内容できちんと勉強しているなという印象なんですが、問題はその後で。LINEで質問や相談を受けると、必ずゴマすり的な文章が送られてくるようになったんです。

『さすが営業のプロですね!』とか『営業のトップに教えてもらえるなんて光栄です』という感じで。それがわざとらしすぎて違和感というか、怪しいというか……」

LINE

 LINEであからさまなゴマすりをしてくるようになったYさん。次第にLINEだけではなく、社内でも野島さんを含めた先輩や上司にゴマすりばかりするようになっていったのです。それによって上司には気に入られていましたが、比例して仕事への態度が変化していきます。

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