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単発バイトの副業が注目されるわけ。スキマ時間で小遣い稼ぎ

ビジネス

他社との違いは斡旋できるかどうか

wakumo

利用者が実際に働くまでのフロー

 デイワークアプリはwakumo以外にも、「ワクラク」や「タイミー」といったサービスもある。wakumoは後発のサービスであるがゆえ、他社とどのような差別化を図っているのだろうか。

「一番の違いは、他社がプラットフォームとして求人を展開しているだけなのに対し、wakumoはユーザーへの職業の斡旋行為が可能であることです。これは、ネオキャリアが厚労省から認可をもらって人材紹介業を展開しているからこそできることで、他社はユーザーへ斡旋まではできない。

 wakumoは『今日、これから』という仕事に強みを持っています。急に人手が欲しくなったという企業に対し、ユーザーを募るだけでなく直接アプローチができるので、近々の仕事案件でも決まることが多い。このような突発的な案件対応に対しては、求人掲載の企業から高評価をいただいています」

 また、仕事の種類も多様だという。

「他社の場合だと、大学生と親和性の高い飲食店が中心の仕事が多いように感じます。一方で、wakumoでいえば飲食店はもちろん、倉庫での軽作業、デリバリー、受付から最近では在宅ワークの案件も増えてきています。また、地域によっては農作業を手伝う仕事などユニークなものもありますね」

すきま時間で稼ぐのにおすすめな仕事

wakumo

wakumoに掲載された在宅ワークの求人(※内容は取材時)

 ビジネスマンが空いた時間に、小銭稼ぎするのにおすすめの仕事について聞くと「一人でもくもくと作業できる仕事が良い」と話す。

「接客が好きな方であれば、飲食店や受付業務が合うと思いますが、普段仕事であまり声を出さないのに土日の単発バイトで声を張り上げるのはきつく感じる方もいるでしょう。そういう方は、一人でもくもくと作業する倉庫作業がおすすめですね。

 また、クラウドソーシングに出すほどでもなく、誰でもできるような単発のリモート案件は狙い目。アンケートやWebサイトのモニタリングなど在宅でできる案件は応募が集まりやすい傾向があります」

 学生時代のアルバイト経験や、自分が継続して打ち込める内容かどうかを判断し、デイワークの求人を探すと良いのではないだろうか。無論、就業規則で副業が認められているかどうかも確認することも大切だ。

今後は全国展開も視野に

北浦健太

wakumo事業部の北浦健太事業部長

 現在は1都3県(東京・千葉・神奈川・埼玉)のエリア限定でデイワーク求人を扱うwakumo。今後はどのようにしてサービスの拡大をしていく予定なのだろうか。

「2019年9月のリリース以来、これまで広告に全面的に頼らず、運営しています。口コミだけである程度は広がってきているので、広告を投じれば新たなユーザー獲得もできる見込みは十分あるものの、現在は需要と供給のバランスを見ながら調整している段階です」

 wakumoを使ったデイワーク求人を出す企業ニーズが増えてくれば、エリアを広げていく予定。「今後は全国展開できるようにしていきたい」と語る。

「昨今の状況を鑑みて『飲食店応援プロジェクト』を立ち上げ、チラシ作成やポスティングといった飲食店のテイクアウト・デリバリーをサポートする取り組みを始めました。飲食店企業のほか、商店街との連携も進んでおり、パートナーと共に、この危機を乗り越えていければと思っています」

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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