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“ゲイの精神科医”のツイッターが人気「140文字で何ができるの?」

暮らし

最初は興味をそそられなかったTwitter

――現在はTwitterをメインに活動なさっています。始めた当初はあまり積極的に動かしていなかったと今回の新刊にありましたね。

Tomy:最初は「140文字で何ができるの?」って感じで全然興味をそそられませんでした。特に投稿らしい投稿をするわけでもなく、ブログの更新情報を自動投稿する機能のみを利用して10年くらい放置していました。

 それからだんだんブログが廃れてきたこともあり惰性でやるようになったころ、書き物の仕事も徐々に減っていきました。そんなときに知人の精神科の先生たちがTwitterにハマっていたんですよね。それで興味を持つようになりました。

――なるほど。それで今回の書籍となるアカウントを動かすようになるわけですね。

Tomy:最初は「つぶやく」といっても何をつぶやいていいかわかりませんでした。

 そんなときに思い出したのが、実は以前から精神科の患者さんへの助言になるようなお祖母ちゃんの知恵袋みたいな短い文章を書き溜めていたことなんです。知恵袋的な内容だったらサラサラ書けるし、ストック自体いっぱいある。

 Twitterの文字数ならちょうどいいと思えたし、頻繁にツイートすることができました。これが上手い具合にハマって今回の書籍化に漕ぎつけたわけです。

職場ではクローズドに

Tomy

――アカウントでは「ゲイの精神科医」を名乗り、ご自身のセクシャリティを明記していますよね。私生活や仕事においてもオープンリーゲイ(ゲイであることを隠さない生き方)として活動されているのでしょうか。

Tomy:一応、職場ではクローズドにしています。精神科の主治医としてやるからにはカミングアウトの必要はないと考えているので。

 ブログやTwitterで“ゲイ”であることを明かしてオネエ口調で発信しているのは、単純に面白いと思ったのと、オネエだからこそ親しみを持たれやすいと思ったからです。普段からオネエみたいな口調で話したり、振る舞ったりしているわけではありません。

――あくまでキャラクターやセルフブランディングとして「ゲイの精神科医Tomy」があるイメージでしょうか

Tomy:少々いやらしい言い方にはなりますけど、読者の方にしてみれば、恐らくオネエ口調がフックになっていますよね。でも基本的にはセクシャリティは関係なしに誰にでも当てはめられるような普遍的なことを書きたいわけです。

 Twitterでは、ゲイという記号を打ち出していますけど、別にゲイじゃなくてもいいんですよね。たまたまスタートがそういうところで、そこが僕のペンネームであり、アイデンティティになっている。自然のなりゆきでこういう形になりました。

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