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再配達を減らす「置き配用バッグ」を使ってみた。潔癖症には向かないかも

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荷物の状況を確認できるアプリもあるが

「OKIPPA」からはスマートフォン向けのアプリも提供されており、これを使うことで、Amazonなどのサイトから届く荷物の状況をハンディに確認できる。

 ただし、最近Amazonが勧めている「2段階認証」とは相性が悪い。Amazonの設定で2段階認証をオンにしていると、OKIPPAアプリには「アカウント連携が切断されました」という通知が並ぶことになってしまう。

OKIPPA

届いた荷物を確認できるOKIPPAアプリ。各サイトにアクセスすればわかるので、必須というわけではない

 これはセキュリティと利便性のトレードオフとなる。もっとも、アプリなしでバッグだけを使っていても何も問題はないので、特に「期待外れだ」という気持ちにはならないだろう。

結論、OKIPPAは“買い”か?

 OKIPPAは優れたアイデア商品だし、「再配達による物流崩壊を防ぎたい」という商品の理念も極めて正当で、社会の利益にかなうものである。

 3980円という値段は安くはないが、再配達のストレスから解放されることを思えば一考に値する。ここまでに挙げたOKIPPAの欠点をすべて受け入れられるのなら、ぜひとも買い求めるべきだ。

 ところで今日では、日本でも新型コロナ蔓延の恐怖が現実のものとなりつつある。こういう状況では、たとえ相手が誠実な配達員であっても、「対面で受け取るのは心配」という人もいるだろう。そういう不安感を解消するうえでも、OKIPPAを使った置き配はうってつけだ。

 ただし、今般の新型コロナウイルスは「物を介しての接触感染」で拡がっていると考えられている。したがって感染を防ぐうえでは、その都度OKIPPAバッグ本体、錠前、そしてドアノブの消毒を行わないと意味がない。この点にはよく気をつけて利用してほしい。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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