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再配達を減らす「置き配用バッグ」を使ってみた。潔癖症には向かないかも

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多忙な配達員が「説明を読む」のか

OKIPPA

OKIPPAに荷物が入っているところ。Amazonパントリーの段ボールが入るように設計されている

 OKIPPAには、仕組みの上でいくつか明白な弱点がある。まずはインターフォンを2度鳴らすタイプのオートロック式の集合住宅だと、エントランスの段階で門前払いされてしまう。

 また、OKIPPAにすでに中身が入っている状態では、新しい荷物を受け取ることができない。また悪意ある第三者に勝手に施錠されたり、いらないものを梱包されてしまう可能性もある。これを防ぐ方法は原理的に存在しない。それとは別の懸念もある。配達員の間で「OKIPPA」の取り扱いが浸透しているのかといえば、そうでもない様子なのだ。

 実際にOKIPPAを使って「デリバリープロバイダ」の配達員から荷物を受け取ったが、中の錠前は正しく施錠されていなかった。これでは、本来の機能を果たしているとは言いがたい。

 OKIPPA本体には配達員向けの案内書きが付属しており、「30秒で預入完了」と謳っている。とはいえ、そもそも多忙な配達員に「説明を読む」という余計な負担を強いているわけで、頼む側としては後ろめたさが湧いてしまう(再配達よりいいでしょ、と言い訳するとしても)。

潔癖症の人には向かいないかも

OKIPPA

説明書が付属しているが、必要な手順はやや複雑だ

 荷物を受け取った後、またOKIPPAバッグをセットし直すのも面倒である。土足で立ち入る部分に直置きされるバッグを手できれいにたたまなければならないため、衛生面も心配だ。

 汚れたOKIPPAに触れたあとには、必然的に玄関扉のノブを触れることになると思うが、そちらの消毒も心がけるべきだろう。潔癖症の人には向かないかもしれない。

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