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靴下に穴があいても生涯交換OK。“一生はけるソックス”の開発者に聞く

暮らし

ブランドストーリーに共感してくれるファンを獲得

――先ほどは、工事関係者が購入しているとのことでしたが、他にはどんな人が購入していますか?

山田:特定の職業や年齢層が多いというわけではなく、共通点を挙げるなら「こだわりを持っている人」ですね。生涯交換保証というストーリーを面白いと思ってくれたり、国内生産に魅力を感じてくれたり。「何か月に1回靴下に穴が空いて買い換えるよりも、履き心地の良いものをずっと使いたい」という価値観を皆さん持ってくれているようです。

 また、女性でも男性へのギフトとして買われる人もいますし、中には、サッカー部のお子さんのために買っていくお母さんもいます。女性用も欲しいという声があり、レディースサイズの展開も始めました。

ビジネススーツに合う靴下はラインナップが揃う

ファクトリエ

銀座フィッティングスペースではファクトリエの商品を実際に手に取ることができる

――真面目なモノづくりの姿勢が年齢性別を超えてファンの心を掴んでいるのですね。5種展開しているようですが、最後にオススメの履き方を教えてください。

山田:スーツ用には薄手のドレスリブ、カジュアル用には中厚・短丈・アンクル丈・カバーソックスを用意しています。カラーはベーシックな黒やネイビーを軸に、カジュアルタイプには杢や白、ブルーなどバリエーションもあります。用途や着こなしに合わせて自由に選んでもらって問題ありませんが、僕自身の履き方はこうです。

 ジャケパンスタイルには、ドレスリブタイプのネイビーで足元をスッキリと。カジュアルな着こなしには、カジュアル中厚タイプのグレー杢が気に入っていて、夏にショートパンツを穿くときはアンクル丈を合わせます。ローカットのスニーカーを履くときは、カバーソックスタイプだと履き口から見えません。一般的なカバーソックスタイプは歩いている時に脱げてしまうことがありますが、LIFE LONGはゴムがしっかりしてるので、脱げづらいですよ。

 そして、意外と使えるのがレッド。ネイビーのニット&デニムといった単調になりがちなときに、ちらっと赤が入ると程良いポイントになります。こんな風に、ビジネスシーンから休日、さらにはアウトドアにまで使えるんです。

 休日は靴下を履かない人なら、平日スーツ用にドレスリブタイプを5足持っていれば今後困ることはないはずです。

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「LIFE LONG BY GLEN CLYDE」の靴下は、たくさん歩く営業にも、靴下交換が面倒臭いズボラさんにもぴったりなアイテム。いつでも自信を持って靴が脱げる、サラリーマンの頼もしい味方になってくれそうです。

 次回、<日本は服の自給率が低い。「国産アパレルブランド」が持つ危機感>に続く。

<取材・文/阿形美子>

1994年生。大学卒業後、フリーの編集・ライターとして活動中。底抜けの飲んべえゆえ酒ネタが多いが、インタビューやモノ記事、カルチャーネタなどもカバーする。Twitter:@agata_yoshiko

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