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靴下に穴があいても生涯交換OK。“一生はけるソックス”の開発者に聞く

暮らし

 靴下は5足セットを買って、穴が空いたら捨てて、買い換える……。というように、消耗品として身につけている人は多いでしょう。でも、穴が空きづらく、空いてもずっと交換してくれる靴下があったら?

靴下

※画像はイメージです

 そんな消費者の目線からすると非常にありがたい試みを行っているのが、「LIFE LONG BY GLEN CLYDE」という靴下。今回はこの靴下の仕掛け人で「ファクトリエ」代表・山田敏夫さんに誕生秘話を聞きました。

靴下を見せた時の「恥ずかしい」がなくなる

――「LIFE LONG BY GLEN CLYDE」は日本初の生涯交換保証ソックスとのことですが、このように型破りな企画が生まれたきっかけは何ですか。

山田敏夫(以下山田):実は、僕自身の外出先での恥ずかしい経験がきっかけのひとつになっています。弊社は日本国内55の工場と提携するファクトリーブランドなので、年中工場訪問をしているのですが、訪問先で靴を脱ぐときに自分の靴下に穴を見つけると恥ずかしくて(笑)。

 穴をつま先で隠しながら歩いていました。そんな折に、根津に工場を構えるグレン・クライドさんという方から、高耐久性ソックスができたという話があったんです。

――「靴下の穴問題」は、サラリーマンにとっても切実な話ですからね。高耐久性の秘訣は何なのでしょう?

山田:それは、CORDURA(コーデュラ)ナイロンを混紡した特殊な糸にあります。コーデュラナイロンは、アウトドアブランドのバッグにも使われる注目素材で、一般的なナイロンの約7倍もの強度を持ちます。

 さらに、独自の摩擦テストも設けることで、より圧倒的な耐久性を実現させました。一般的な摩耗テストの合格ラインは500回以上で、厳しい基準を置く大手ブランドでも1000回以上です。対して、LIFE LONGでは、3万回以上の基準値をクリアしています。

 その結果、通常の綿靴下の6~10倍の強度のある靴下になりました。

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