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日本の若者も無関係でない。現実味を帯びる「トランプ再選」が持つ意味

コラム

「頑固なおじいちゃん」である2人の候補

 サンダース氏もバイデン氏も70代後半。正直激務な大統領職を務められるのかも未知数だが、頑固なおじいちゃん2人が一致団結できるかがカギとなる。

 トランプ大統領もそういった民主党の弱点、おじいちゃん同士の不和やけんかを突く形で選挙戦を進めていくことは想像に難くない。「俺に挑むにも関わらず、じいさんたちはKYで1つにもなれない。やる気があるのだろうか」などのトランプ大統領の大声を耳にするはずだ。

 一方、トランプ大統領が誕生して以降、日本の市場関係者や投資家、そして皆さんも、トランプ大統領の何をするか分からないという不安にさらされてきたはずだ。

何をするか分からない元不動産王

投票所

 2020年1月のイラン危機や、2017年の北朝鮮危機、米中貿易摩擦などそれらは“トランプリスク”としてたびたび株価を乱高下させた。トランプ大統領は「イランはダメな国だ」「金正恩はミサイル発射が好きなロケットマンだ」などと挑発し、他国民を脅かしてきた。

 秋の大統領選でトランプ大統領が勝利した場合、これまでのとおり、我々は何をするか分からない元不動産王と4年間は時間を共にすることになる。1期目と2期目でトランプ大統領が対応を変えることはないだろう。

 今の状況だと、そのリスクがさらに4年間続くというシナリオはそれなりに予想がつく。2016年の選挙の時、「なんだあの下品な候補者は?」と失笑していた人も多かったが、そんな下品な候補が大統領となり、世界の人々の間で大きな衝撃と不安が走った。

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