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通勤をスニーカーでおしゃれに。プーマが打ち出す「#破天荒」な世界観

ビジネス

通勤もスニーカーでおしゃれに

 また、最近はカジュアルなシューズ通勤時間を快適に過ごすだけでなく、通勤中であってもよりオシャレを意識したコーディネートを楽しむ人が増えてきていると感じていると、野崎氏はいう。

「PUMAはスポーツブランドでありながら、『ADER ERROR』や『KARL LAGERFELD』などのエッジの効いたファッションブランドとのコラボアイテムを多く出しており、周りの人と少し違う自分らしさを表現するのに適したプロダクトが多数揃っている」

 続けて今シーズンおすすめのスニーカーについてはこう話す。

「1980年代の復刻版モデルであるRIDERはおすすめ。『東京の街を時流に乗ってRIDEする』ように、鮮やかな配色が気分を高めてくれます。また、スーツにはSPEEDCATやSUEDEが合います。フォーマルなスタイルにも合わせやすいシンプルでスタイリッシュなデザインが特徴です。カジュアルなシューズで快適に過ごすだけでなく、足元のおしゃれにも気を遣うと良いでしょう」

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プーマ・スニーカーの「SPEEDCAT OG(スピードキャット・オージー)」

若手アーティストやクリエイターとの関係性づくり

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 プーマでは、日本だけでなく世界中で新進気鋭のアーティストやクリエイターとのコラボを積極的に進めている。

「プロダクトの開発や広告出演などの部分的な関係性だけに留まらず、多面的なパートナーとしてクリエイターやアスリートの方々と共に歩んでいきたいと考えています。単に我々のプロダクトを着用してもらい、SNSなどで拡散してもらうインフルエンサーマーケティングといった手法ではなく、開発段階から一緒に意見を出し合い、プロダクトそのものを一緒に作るような密接な関係性が理想です」

 ブランドとアスリートやクリエイターとの関係性については、「広告表現でも意識している」と話す野崎氏。

「先日公開した#破天荒キャンペーンのムービーの音楽をご提供いただいたShurkn Pap(シュリケンパップ)さんも、今回の広告のためではなく、彼がまだ世の中に広く知られる前から長年に渡り、プーマのプロダクトをご愛用いただいていたことが理由で起用を決めたものです。今後も多面的なパートナーとしてクリエイターやアスリートの方々と共に歩んでいきたいと考えています」

 表立って活躍するアスリートやクリエイターだけでなく、一般の消費者がSNSで発信するコーディネートや意見にも注意を払い、プロダクト開発の参考にしているというプーマ。今後、どのようなブランドの世界観を打ち出していくのか注目したい。

<取材・文・撮影/古田島大介>

1986年生まれ。立教大卒。ビジネス、旅行、イベント、カルチャーなど興味関心の湧く分野を中心に執筆活動を行う。社会のA面B面、メジャーからアンダーまで足を運び、現場で知ることを大切にしている

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