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就職活動の時間がない若年フリーターの事情。バイト先が人手不足で…

学び

「時間がない」以外の要因も考えられる

「経済事情とかはわかるけど、第二新卒やフリーターは24時間365日アルバイトしているわけではないし、中途採用の人も、働きながら就職活動をしている。時間的制約は同じなのでは?」

 そう思った人もいるかもしれません。答えは「半分YES」です。たしかに転職活動をする人にも、外資系企業でハードに働きつつ転職をしたりする人もいます。しかしながら、アルバイトに限っては、私の体感ですが、多くの求職者が「精神的余裕がない」という課題を抱えています。

 金銭的に不安定だと、不安を感じたり、精神的にすり減ったりします。そんなときアルバイト先で頼られたら、つい期待に応えたくなって、選考を先延ばしにする気持ちが湧くのでしょう。成功するかわからない就職活動よりも、労働を提供すれば確実に時給が手に入るアルバイトを優先したくなるのでしょう。

 そして、履歴書の作成、企業研究、面接練習、SPIの準備など就職活動は意外とやることが多く、慣れていないと大変です。特に面接準備で、今までの経歴を棚卸して、「人に話せるようにまとめる作業」はハードルが高く、つい後回しになってしまいます。

 慣れていないことに挑戦するには気持ちの余裕が必要です。解決策としては、いきなり「内定をとらなきゃ!」とハードルを上げず、“少しづつ”やっていくことです。

まずは「周囲に相談してみる」から

仕事

 ここまではアルバイトと就職活動を平行する苦労について現状をお伝えしました。では、先ほどの「少しずつやる」とは具体的に何を指すのでしょうか。主に、

・まずは周囲に相談してみる
・大まかに今後の計画を立ててみる
・週1回、1時間でも「就職活動の時間」にある

 などの行動をとってみることです。最初は「(半信半疑でもいいので)自分が前に進めている感覚」を掴んでください。簡単にはいかないかもしれませんが、精神的にも余裕が徐々に出てくるはずです。

 そもそも「アルバイトの現場が人手不足すぎる」とか「日本のサービス業は営業時間が長すぎる」「奨学金制度」など大きな問題もありますが、自分自身のキャリアと幸せのために、自分の身は自分で守らないといけません。

 少しずつ自分の生活における優先順位をシフトし、欲しい内定を獲得していただければと思います。

<TEXT/長澤咲>

早稲田大学を卒業後、新聞記者を目指すも失敗。現在はキャリアカウンセラーとして日々求職者に接しています。休日は副業としてカフェでコーヒー淹れています。
■Twitter:@UZUZ_uzcc

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