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初任給だけ見てない?知っておきたい「企業選びに欠かせない4つの視点」

学び

 新入社員のみなさんは、初めてもらった給与明細を見て、がぜん仕事への意欲が高まった、何に使おうかワクワクしている、他社の初任給が気になった、などさまざまでしょう。

若いビジネスウーマンと給料

※画像はイメージです(以下同じ)

 3月29日、日本経済新聞社が発表した「初任給ランキング2018」の上位11社までの会社と、初任給がこちらです(4月23日に更新)。

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■初任給ランキング2018

1位 40万円 フィル・カンパニー(住宅・建設・不動産)
2位 35万円 PwC Japan(情報・通信)
3位 34万300円 アビームコンサルティング(情報・通信) 
4位 34万円 北の達人コーポレーション(食品・アグリ)
5位 33万6350円 セプテーニ・ホールディングス(生活・サービス)
6位 32万0000円 フューチャー(情報・通信)
7位 30万円 グリーンランドリゾート(生活・サービス)
8位 30万円 明和地所(住宅・建設・不動産)
8位 30万円 楽天(情報・通信)
8位 30万円 ミクシィ(生活・サービス)
8位 30万円 オープンハウス(住宅・建設・不動産)
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初任給40万円のフィル・カンパニーとは?

 1位になったのはフィル・カンパニー

 あまり聞き慣れない社名ですが、どんな会社なのでしょうか。『「ラクして速い」が一番すごい』(ダイヤモンド社)などの著書を持つ、人事・戦略コンサルタントの松本利明さんに聞きました。

「フィル・カンパニーは、駐車場の土地オーナーに対して、空いている空中スペースに商業施設(空中店舗)を作り、さらに利益を生み出す提案・設計を事業の柱としています。

 2005年設立の若い会社ですが、このビジネスモデルの競合他社がなく、急成長中のジャスダック上場企業です。公表されている従業員数は28人で、その平均年齢は35.4歳。おそらく優秀な人材を数名採用し、少数精鋭で報酬も高いのでしょう」

注意!「初任給の高さ≠年収の高さ」

 40万円は確かに新入社員には高給な初任給です。ただし松本さんは高すぎる初任給についてこう注意を促します。

「ランキングで提示された金額は決まった算出ルールに基づいたものではなく、企業によって基準が異なることに注意する必要があります」

 つまり、賞与も含まれる年俸制の会社もあれば、固定残業代が込みになっている会社もあるということ。

 フィル・カンパニーの40万円にも、求人情報によれば、「みなし残業45時間の残業代」(残業がゼロ時間だとしても一括に残業代を支給する。超過した場合は超過分を支払う)が含まれるそうです。

 そうはいっても単純計算で、年収480万円。これは大卒新入社員の平均年収の約2倍といったところで、さらにインセンティブも豊富につくそうで、なかなかの高待遇には違いないでしょう。

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