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ヤマダ電機、大塚家具を子会社に。攻めの経営と社員の声に温度差?

ビジネス

創業者の存在感が強烈すぎる?

 新事業に対して、育成が追いつかなかったり、現場のモチベーションが上がらないのは、どの企業でもよくあることではある。ただ、その理由の一端として下記の口コミで触れられているヤマダ電機の独自の事情もあるのかもしれない。

「(創業者の山田昇会長は)一代で現在まで会社を大きくしたので、非常に凄い方だと思う。ただ、会社に対して意見を言える人があまり居ない為、会長の話すことが全てになってしまうところがあり、会社成長に欠けてしまうこともあるかと思ってしまう。」(営業マネージャー/30代前半男性/契約社員/年収500万円/中途入社/2018年度に関する口コミ)

 一代で事業を築きあげた山田昇氏。しかし、その大きさが弊害となってしまうこともあるようだ。強烈な存在感を持つ創業者の決定に従っているだけだとしたら現場のモチベーションは上がりにくいだろう。

出世したいと思っている人は少ない?

上司 ビジネス

 最後に出世についての口コミも紹介したい。こちらも現場の熱量があまり感じられない内容となっている。

「出世は個人の売上や上司に気に入られればできると思うが、出世したいと思っている人は少ない。一般の時より仕事量も増えるがフロア長くらいなら一般で社歴が長い社員と変わらない方もいる。基本朝9時から22時コース、残業を気にしてわざとサービス残業にする人もいる」(フロアスタッフ/20代後半男性 /正社員/年収300万円/新卒入社/2019年度に関する口コミ)

 長期ビジョン達成に向けてまい進するヤマダ電機。しかし現場との温度差が今後の進路に影響を与えるということもあるかもしれない。大塚家具を傘下にしたことが吉と出るのか凶と出るのか、今後の動向にも注目したい。

<TEXT/菅谷圭祐 データ/キャリコネ(運営:グローバルウェイ)>

大学受験情報誌、IT情報サイトなどでライター経験を積み、2018年よりフリー。最近の趣味は休日の農業、リサイクル業も兼業
Twitter:@sugaya_keisuke

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