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渋谷スクランブル交差点を音楽プレーヤーに。KDDIが進める「街づくり」とは?

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 12月11日から15日にかけ、渋谷を舞台に電子音楽 × デジタルアートの祭典「MUTEK.JP」が開催された。2000年にカナダのモントリオールから始まった祭典であり、日本での開催は4度目となる。

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 会期中に同時開催された「This is Quebec」では、渋谷とケベック州のエンターテイメントの未来を考えるイベントが催された。

渋谷の文化振興は黎明期。もっと面白くなる

 クリエイティブシティを宣言する渋谷では、まもなく実用化される5Gを活かした新しいエンターテイメントを創出するため、「渋谷エンタメテック推進プロジェクト」による実証実験が行われている。

 同プロジェクトに関わるKDDIからは、革新担当部長の三浦伊知郎氏が登壇し、実際に取り組んでいる内容について説明した。

「『エンタメ×5G』で渋谷の街をアップデートする。AR(拡張現実)やVR(仮想現実)、MR(複合現実)といったXR(クロスリアリティ)技術を駆使し、街中にバーチャル空間を作れば、渋谷の街自体でエンターテイメントを楽しめるようになります」

スクランブル交差点、宮下公園が音楽プレーヤーに

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KDDI 革新担当部長の三浦伊知郎氏(右)

「スクランブル交差点や宮下公園が音楽プレーヤーになったり、何気ない渋谷の風景がAR技術によってデジタルアートの美術館に変わったり。『5Gによって、こんなこともできるの?』というのを実証実験によって伝えていき、渋谷の新たな文化創造に繋げていければと思います」(三浦氏)

 また、産官学民連携の新しい組織「一般社団法人渋谷未来デザイン」の金山淳吾氏は、渋谷の文化振興についての可能性を語り、世界のクリエイティブ産業先進国にも劣らない街づくりの構想を説いた。

「渋谷は文化振興を始めてから50年ほどで、まだまだ黎明期だと思っています。渋谷エンタメテック推進プロジェクトを通して、新しい産業と文化を生み出していけるような街づくりを目指したい。クリエイティブ特区として、渋谷に様々なクリエイターやアーティスト、アントレプレナーが集結すれば、もっと渋谷が面白くなり、ワクワクする街になる。今後も、様々な企業や団体と協力し、未来のイノベーション創出に繋がるようなエコシステムを作っていければと考えています」

 5Gインターネット先進エリアとして、AR技術によるレストラン検索やファッションショー、地域通貨「Bit Money SHIBUYA」などのインキュベーションシティとして、渋谷区はデジタルクリエイティブ溢れる街づくりを推進するという。

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