英語民間試験で批判が殺到したベネッセ。企業体質に不安も
共通テストの採点アルバイト問題
また、関連企業に任せきりの体質は他の部分でも伺えます。そう、最近、世間を騒がせている「共通テストの国語・数学記述問題の採点体制」です。
採点を実行するのはベネッセの関連会社の「株式会社学力評価研究機構」です。この会社のアルバイト案件が過去に、公開で募集されていたのです。その影響か、「学力評価研究機構 ベネッセ」で検索すると、各種アルバイトサイトの検索結果がヒットします(現在はクローズされています)。
しかも各社サイトのページタイトルに「(ベネッセグループ)」と記載があります。少なくとも「タウンワーク」「イーアイデム」の2つのサイトでは確認できていました。
これらは案件申込時に企業サイドがわざわざ言わないと反映されないタイプの文言なので、ベネッセグループ自身が公開で採点アルバイトを募集する気満々だったと思われます。
なお、株式会社学力評価研究機構のサイトでは引き続き、アルバイト・在宅スタッフの募集窓口が存在するので、完全にはクローズされていませんし、試験関係者の懸念にも応えられていません。
一応、「学力評価研究機構」自身も大学入学共通テストの採点体制について情報公開は行っているのですが、内容が通り一遍です。「とりあえず情報共有したよ」という対応をして、2021年1月の大学入学共通テストまでやり過ごすのでしょうか。
ホワイト/ブラック度判定
★★☆☆☆
今は比較的利益も出ているので幸せに働けるかもしれませんが、教育産業自体は正直茹でガエル状態です。現在問題となっている共通テスト採点受託問題への対応によっては、企業体質が問われる事態になるかもしれません。
<TEXT/ブラック企業アラート>